②
リョウは自分が何処から来たのか分からないらしく、いわゆる記憶喪失というやつらしい。唯一自分の名前だけ答えられた。
背が小さく、年齢も定かでなく青年というより少年に見える。そして、顔立ちはどちらかと言うと女性のような可愛らしい顔をしていた。
そしてとても変わっている少年だった。
頭領バルドの計らいでうちで預かることになったが、たまにぶつぶつ一人で喋っていたり、にやにやと笑っている時がある。そんな変わった少年だが、料理や洗濯などの家事や炊事は非常にてきぱきとこなし、手慣れていた。
なんといっても彼の作る料理は見たこともないもので、味も申し分なかった。
リョウはとても明るい性格で、ここが山賊のアジトなのが分かっても何にも物怖じせずに、いやむしろ喜んでいたようにも感じた。やはり変わっている奴だ、とシーダは思った。
アラサー腐女子が異世界に行ったら男になっていた件。 雪美 @miu_19
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。アラサー腐女子が異世界に行ったら男になっていた件。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます