シーダ編 ① side.S

 その子と出会ったのは、いつも通りに山へ狩りに出ている時だった。


 大きめのウルスを見かけた俺達は、跡をつけると、ウルスの前に誰かが居るのが分かった。どうやら、襲われかけているようだ。


 仲間に合図を出し、一斉に弓を放つ。

 弓はウルスの頭を貫き、ズドンと音を立てウルスが横に倒れる。


 よし、今日は大物を狩ることが出来たと、喜びが湧く。


 ウルスが倒れたと共に、襲われかけていた人物が目に入る。小柄で見た事ない服装をした少年だった。


 それがリョウと初めて会った瞬間だった。

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