縁があれば!
待つこと……大したことなく。
カウンター席なので中の店員さんの動きはわかる。
たぶん、夫婦と思われる店の人。男性がルーを薄めるためにルーを作ったり、焼きカレーの焼きを担当している。
女性がメニューをとったり、会計をしたり、ランチのサラダとスープを出したりしている。
ランチだとサラダとスープがつく。小鉢でも嬉しい。ちょっとでも野菜とった気分になるから。
スープは味噌汁……味噌スープ?
考えている間も手を付ける間もなく、ご飯に載ったカレーが出てくるのよ。
カレーだもんね。
その場でチャッと作るタイプじゃなければね、よそってよそって終わり。
サラダとスープを食べてからカレーを食べることに。
あー、外で食べるカレーじゃない。
うちで食べるようなカレーだよ、辛さ。
これは一つ辛めでもいけるのかもしれない。
お、おおう、甘党というか、辛いの駄目な私が、辛さ増しをするのかっ!
からーいと言いながら水を飲むこともなく、スッスッと口の中にカレーライスを運ぶ。
ご飯が多めなのか、珍しく最後に余った。
いや、途中で、辛いからご飯を食べて口の中の安定化をすることがなかっただけかな?
どっちにしても、美味しかった。
入るのを渋っていた自分がもったいないと思うよ。これこそ、過去の自分に教えてあげたいこと。
なんか小さいことだなぁと思うけど、早く行けば、違う未来がそこから開けるかもしれない。
すっごく小さいことかもしれないなぁ。
世界を動かす何とかではないとそんなもんでしょ。
メニュー見ていて気づいた変わったカレーが気になっている。
ご飯部分がドライカレーの物。その上、カレーがかかっているのよ。
すっごく気になる。
焼きカレーだって気になるけど、焼きカレーなら別の店でもあ味は違えど食べられる。
このカレーが気になるのだから……また、この町に来たら、ここでランチかしら?
う、でも、あっちも気になる!
うんちく娘と外食 小道けいな @konokomichi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます