フレンズとなった動物達が暮らす、ジャパリパーク。
もし、巨大セルリアンの出現を含めて大自然のサイクルが形成されていたのなら、かばんちゃんがきっかけとなって解決された『パークの危機』は、それ自体がパークの危機となってしまったのだろうか?
そんな語り口で語られるけもフレ二次創作作品、
『Be translation』のご紹介です。
さて、この作品ですが、序文に注意書きとしてこのような説明文が記載されております。
『※本作品は主に題材としてTS(トランスセクシュアル )を取り扱っております。
そうした題材に嫌悪感、もしくは忌避される方はご注意くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。』
そんなわけで、この作品は新しく生まれてしまったパークの危機に対し、フレンズ達を男の子にしてしまうと言う、人の残した科学技術の産物『TOMODATIシステム』を起動させようと言う、博士と助手の話しから始まります。
もっとも、これを開発した人の『フレンズを男の子にする』と言うある意味天才的ながらもフレンズを自然から逸脱させると言う思想は開発当事、世論の攻撃にあっていたようです。……なるほど。
さて、そんな分けで読み手によっては歓喜し、読者によっては回避してしまうかもしれない題材ですが……苦手な方はご安心ください。
このTOMODATIシステム、どちらかと言うと物語の起点に過ぎず、博士と助手が話した『パークの危機』も、フレンズ達は誰一人として理解できてません。
分かっているのはただ博士と助手が開催した『投票による選出』で選ばれたフレンズがオスになると言う部分のみ、そもそもそれすら理解していないフレンズもいるようで……
とと。さて、前置きが長くなりましたが、見所をご紹介します。
この作品の素晴らしく面白いと思う展開は、『フレンズのフレンズ達による、フレンズの人気投票が行われる』と言った部分です。
参加者は、簡単な読み書きが出来るようになったフレンズ、と言う話ですが、割とアニメの主要メンバーが出来るようになったらしく、様々なフレンズの思惑が入り乱れるドッタンバッタンのお祭り騒ぎとなっています。
さらに、投票したフレンズの名前は明かされませんが、投票された理由が明かされると言うのが、非常に面白いと思いました。
これがもう……最初に公開された同率6位の二人とその投票理由の発表には笑います。(特に理由が発表された瞬間逃げ出したフレンズ!)
そして一位になったのはなんと……これは是非、本編でお確かめください。
なんと言うか、アニメ本編中でもかなり重要な役どころを果たしたフレンズでありまして、けもフレファンの一部では「聖人では?」と言う意見が上がっているあのフレンズです。
そんなわけで、フレンズ達の投票による多数決と言う、珍しい展開を持つこの作品「Be translation」は見ごたえたっぷりの作品となっております。
是非、読んでみてください。