エピローグ Welcome to JAPARIWORLD
海の上、私達は戦艦型セルリアンに襲われることなくジャパリパークの海域から外に出て、ほっと一息を吐く。
オオウミガラスは豆粒のような大きさになったジャパリパークを見ながら呟いた。
前はジャパリパークの外に出ちゃいけないって感じていたんだけど、なんか気のせいだったみたい。
それよりパークの外にはどんなフレンズがいるのかなとオオウミガラスは目を輝かせて言うが、そもそもフレンズはジャパリパーク固有の存在だ。
パークの外にフレンズは居ない。
そう言ってもオオウミガラスはあまり信じてはくれなかった。
ジャパリパークでは様々な事があった。
多くのフレンズと出会い、困難を乗り越えてきた。
私は何か変わっただろうか?
自分自身の事は意外と見えにくい。
だが、ここでの経験は決して無駄ではないと断言できる。
私は
「もーらい!」
セツナの手から書き掛けの日記が奪われる。
「こら!何をするんだ」
日記を奪い返そうとするセツナの手を軽く避けて、オオウミガラスはセツナの手の届かない位置に立つ。
「セツナちゃんは今までたくさん書いたでしょ?ここからはわたしが続きを書いてあげる!」
突然のオオウミガラスの行動に驚きながらも、新しいことを始めようとする友人に微笑みながら訪ねる
「……オオウミガラスはどうして日記を書きたくなったんだ?」
「セツナちゃんがずっと日記を書いているのを見て、自分の手で自分が生きた証を未来へ残せるのが、なんかとってもステキだなって思ったの。それにね!」
オオウミガラスは船首まで駆け寄ってからセツナの方に振り返る。
胸には大事な日記を抱え、無限に広がる大海原を背にオオウミガラスは宣言する。
「ここから先は……」
わたしのぼうけんだもん!!
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漂流フレンズ日記 おわり
漂流フレンズ日記 空想現実主義 @ruikuroud
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