かばんさんの危機なのだ!

ゆっくり橋本

かばんさんの病気

―――ある晴れた日の気持ちいい朝、今日もジャパリパークのフレンズたちが元気に過ごしています。でも、少しトラブルがあったようです。―――


サーバル「博士!かばんちゃんどうしちゃったの?

なんだかとっても元気が無いみたいだけど...」


博士「どうやら、病気にかかってしまったみたいなのです。」


助手「これはちゃんと対処しないと危ないかもしれないです。」


―――どうやら、かばんちゃんが病気になってしまったようです。―――


サーバル「え?"びょうき"ってなに?」


博士「病気というのは、生き物の体に入って悪さをして、

体力を蝕んでしまう恐ろしいものなのです。」


助手「ちゃんと体から追い出さないと、

死んでしまうかもしれない恐ろしいものなのです。」


サーバル「え?かばんちゃんが…早く助けなきゃ!博士、

どうしたら病気は追い出せるの?」


博士「そう慌てるでないです。病気は薬で追い出せるのです。


サーバル「で、そのくすりってどこにあるの?」


助手「薬は、こうざんちほーの山頂にある薬草で作れるのです。」


サーバル「じゃあ、急いでとりにいかないと!」


博士「待つのです、病気は暖かくして休んでいるだけでm」

アライ「待つのだ!」


―――博士が喋っていることを遮るように、アライさんが出てきました。―――


アライ「その薬草を取るのはアライさんに任せるのだ!」


サーバル「アライさん!薬草を取りにいってくれるの?」


アライ「もちろんなのだ!サーバルはその間、かばんさんのことを見ててほしいのだ!」


フェネック「アライさんのことはわたしに任せていいから、

サーバルたちは安心して待ってて。」


サーバル「二人とも、ありがとう!かばんちゃんはわたしが守るよ!」


博士「はぁ、もうこの馬鹿達に付き合ってやるのです。」

助手「取りに行くのだったら、早くするのですよ。」


アライ「分かったのだ!早く取ってきて、かばんさんを助けるのだ!」


博士「今回は急がないとダメなので、特別にバスを使う許可を出すのです。」

助手「今回は"特別に"ですよ。」


フェネック「博士たちありがと~。」


アライ「よ~し、それじゃあ出発なのだ!」

フェネック「はいよー」


―――そういって、アライさんとフェネックは薬草取りに出かけました。本当はそんなに大事じゃないのに...そうしてアライさんとフェネックは、バスを飛ばしてこうざんちほーの山のふもとまで来ました。―――


アライ「よし!ここからは山を登っていくのだ!かばんさん待っててなのだ!」


フェネック「あらいさーん、そっちからだったら

時間がかかっちゃうからロープウェーでいk」

アライ「フェネックも早く登るのだ!かばんさんの命がかかっているのだ!」


フェネック「…まあいっか、あらいさんはがんばってね~」


―――フェネックはそういうと、アライさんを置いてロープウェーのほうへ行ってしまいました。そして山を登っていき、なんとか頂上まで登ることができました―――


アライ「フェネックー!あんな便利なものがあるんだったら何で言わなかったのだ!」


フェネック「いや~ごめんよ~あらいさ~ん、

あらいさんがとっても真剣だったからいい出せなくて~」

「そんなことより薬草を探さなくていいの~?」


アライ「そうだったのだ!早く薬草を探さないとなのだ!」


―――そういうと、アライさんは薬草を探し始めました…が、全く見つからないから、近くにいたアルパカに聞くことにしました。―――


アルパカ「やくそう?ああそれなら博士に

持っとくようにいわれたからここにあるよ。」


アライ「それなのだ!それが欲しいのだ!」


フェネック「博士に許可はもらってるからその薬草くれないかな?」


アルパカ「別にいいよ。別に持ってても何も無いから。

それより一杯飲んでいきなよ、これから戻るんだったら休んだほうがいいし。」


アライ「気持ちはありがたいけど、今はかばんさんを

早く助けないとダメだからもういくのだ!」


アルパカ「そうか~、だったらがんばってね。」


―――会話が終わってジャパリカフェから出たアライさんは、急いで山を降りてバスを飛ばして戻ってきました。―――


サーバル「あ、アライさん!薬草はとってきた?」


アライ「ばっちりなのだ!これが薬草なのだ!」


―――そういってアライさんが持ってきた薬草を見せていると―――


博士「二人ともご苦労様なのです。」

助手「まあ、その薬草は使うことは無いのですけど...」


アライ「え?どういうことなのだ?」


かばん「あ、アライさん。僕のためにさんがくちほーまで薬草を採りにいってくれてありがとう。でももう僕すっかり元気になったから大丈夫だよ!」


アライ「かばんさん!?何でおきてるのだ?」


フェネック「病気はちゃんと休んでたら直るんだよ~あらいさ~ん。」


アライ「え?え?えぇぇ?(困惑中)」


フェネック「あらいさ~ん、またやってしまったね~。」


アライ「ぐぬぬぬぅ、フェネック!」


かばん「あははは、ごめんなさいアライさん。お詫びといっては何だけど、これから博士たちに料理を作るから、よかったらアライさんもどう?」


アライ「え?いいのか?アライさんも料理を食べるのだ!」


―――こうして、かばんちゃんは元気になって、皆でかばんちゃんの作った料理を食べました。めでたしめでたし―――

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