poisennes
ういろう
第1話 ハジマリ
春。春といえば桜。そういう人は少な
くない。そんな固定概念が嫌いだ。
そんな事を考えながらいつも生きてい
る彼、相沢七種は見慣れない校門の前
にまるで水準点に立っている棒(?)の
ように突っ立っていた。
普通なら、新しい学校楽しみだなー
とか 友達できるか不安だなーみたい
な事を考えるのが普通だが、やはり悪
い意味で常人ではない彼は「ここの学
校の先生に暴力教師みたいな人がいれ
ば退屈が紛れて面白そうなんですが
ね」と呟く。
こんな性格が故に中学時代、彼は一切
友達ができなかった。いや、作らなか
ったの方が正しいのかもしれない。
ただ、彼は親の影響で勉強漬けの日々
を過ごしていたので何ら気にしていなかった。
そしてこれからも友達を作る気は無い。
時刻は8時25分、ホームルームが始まる5分前のチャイムが鳴った。
こんなところで遅刻して大学進学に影
響させたくない彼は、無言でスタスタ
と足音を鳴らしながら教室に向かって
歩いていった。
poisennes ういろう @uiro-to-make-sad
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。poisennesの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます