ちょっとしたエピローグ

 そのすぐ後に。


 フクロミツスイのお花畑にたくさんのヤシの実が運ばれてきた。

 運んできたのは渡り鳥のペリカン、コウノトリ。

 なんでもハヤブサに声をかけられて旅のついでに運んできてくれないかとお願いされたそうだ。

 これでサーバルとかばんちゃんの分も、おかわりもし放題。

「こんなに飲めないわ」

 嬉しそうにフクロミツスイは言った。


 かばんちゃんはひらめいた。 

 渡り鳥のネットワークでいろんなちほーのそこでしか手に入らないものや美味しいものをたくさんのフレンズが来られそうなところに集めて、遠くのフレンズには届けてあげる。そういう場所があると良いんじゃないかと。


「そういうのって確か『まーけっと』って言うんじゃなかったかな」


 それはすぐに実現した。


 色とりどりのテントに、いろんなものがいっぱい。ジャパリまんにもいろんな味が。アルパカカフェの支店には新作のヤシの実ジュースやジャスミンティーなんかもある。

 たくさんのフレンズさんで賑わっていた。


 その中に『ジャパリハヤブサ宅配便』も。

 ハヤブサは忙しそうに、そして嬉しそうに。


それからそれから。

いつしかここはこう呼ばれるようになりました。


『あまぞんちほー』と。














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ジャパリハヤブサ宅配便 おが @oga

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