第3話 レナ先生の授業は面白くて分かりやすいけれど、色々と問題だ
倫理館高校に入って初日の授業は、特に変わったこともなく3時限目までが消化されていった。あえて言うとすれば、数学、英語が少し難しく感じたことくらい。
僕はこれまで学習塾に通ったことが一度も無い。
シングルマザーの母は「お金のことは心配しなくていいから」と口癖のように言うけれど、節約できるものはしたほうがいいし、塾に行かずに受験に合格できればベストなわけで、結局僕は学校と自宅での受験勉強のみで高校に合格した。
無理して親孝行している意識もないし、塾に行かなかったのも自分の学力なら十分に勝算があると判断したからだ。
それに、塾の先生や受講生たちと関わらなければいけないシチュエーションは人見知りの僕にとってけっこうなストレスなのだ。
つまり、面倒くさい人間関係とか、費やす必要性の極めて低い塾の授業料とか、色々なことを合理的に考えた選択だったわけなのだ。
「有島君はさあ、SとMどっちだと思う?」
「えっ? な、何?」
休み時間、前の席の阿川君が突然話しかけてきたものだからびっくりした。
出席番号1番、阿川タケル君。茶髪でウェーブのかかった髪は耳が隠れるくらいに長く、眉もきれいに手入れされた端正な顔立ちで、明らかに僕と住む世界の違う人。
いわゆるイケメン。
中学でもモテモテだったんだろうなー。
僕から話しかけることは絶対にないタイプの人間だ。
「怜奈先生だよ。どっちだと思う。見た目は完全にSだよな」
「あー、確かに見た目はSだけど……どうかな?」
怜奈先生は背が高く、顔はキツイ感じの美人である。
ボディラインを際立たせるピッタリしたミニスカのスーツを着こなし、何よりも100センチオーバーのJカップは規格外の破壊力だ。
――学校へ行く前に、駅のトイレで抜いちゃいなさい。
僕の耳元でささやいた先生の声が脳裏によみがえり、思わず股間が熱くなってしまった。
「怜奈先生ってさ、イメージと違って優しい声で話すじゃん。話し方も柔らかい感じだし。見た目とギャップがあるとこに惹かれるんだよなー」
「そうそう! 見た目は大人っぽいキレイなお姉さんなんだけど、話すとカワイイ女の子みたいな」
「おっ、気が合うねー。有島君もああいうタイプが好み?」
「えっ? 好みとかはちょっと分からないけど……」
阿川君に改めて聞かれて、回答に困ってしまった。
小学生のころから、巨乳が好きというのは確かなんだ。
いつから好きになったかは定かではないけれど、気づいたときには大きなおっぱいの女性に興味を持っていた。
必然的に同い年の異性は対象外である。
それなりに胸の大きな子もいなくはなかったが、グラビアやAV、漫画などで見られるようなサイズの子はお目にかからなかった。
まさに高校に入学した昨日、僕の憧れ続けた巨乳の女性と運命的な出会いを果たしたわけである。
おっぱい意外のことを考えたことも無かったから、好みを聞かれて困ってしまったのだ。
確かに、怜奈先生が時折見せる無邪気な表情にはドキッとさせられる。
言動から行動まで、存在におけるすべてがエロく感じる怜奈先生だけど、笑ったときのあどけない表情が純粋な女の子みたいで、すごくカワイイんだ。
「なんかさ、有島君って余裕あるじゃん。経験豊富っていうかさー」
「はっ? 僕が? 女の子の友達すらいないんですけど」
「えっ? マジで?」
「阿川君の方こそ、モテモテって感じじゃん。彼女いるんでしょ?」
「いない、いない。実はさ、オレこんな格好してるけど、高校デビューなんだよね」
阿川君はちょっと気恥ずかしそうに頭をポリポリかいた。
「そうなの? 中学からイケてるグループのリーダー風の人かと思った」
「実際は、そのグループを外から見て憧れてた内気で地味な奴だから。ハハハ」
阿川君に急に親近感が湧いてきた。
自分の昔のことを、ほぼ初対面の僕に素直に話してくれたからだと思う。
だから人見知りの僕も素直に会話ができた。
「でも、なぜ僕なんかを経験豊富だと思ったの?」
「だってさ、怜奈先生が初めて教室に入ってきたときクラス中が騒いだのに、有島君だけ冷静だったじゃん」
「いや、それはただびっくりしただけで。こんな美人で巨乳でスタイルいい人がいるんだなあって」
「その後もだよ。怜奈先生のパイズリ発言でみんな大騒ぎしてるってのに、有島君だけがサラッと聞き流してた感じでさ」
「いや、ただ単に流れに乗れなかっただけで……僕って人見知りだから、昔から孤立しちゃうんだよね。今日は阿川君が話しかけてくれて、すごく助かったよ」
「オレもホントは人見知りだから、勇気出してしゃべってみて良かった。これから、ヨロシク!」
爽やかな笑顔を見せ、差し出してきた阿川君の手を僕はギュッと握手した。
入学2日目にして、話ができるクラスメイトに恵まれたことは大いにありがたいことだ。
担任の怜奈先生は美人で巨乳だし、友達もできたし、高校生活かなり順調な滑り出しである。
「はーい、もうチャイム鳴ったわよー。席ついてー」
声をかけながら怜奈先生が教室に入ってきた。
歩くたびにバレーボールのようなおっぱいがユサユサと小刻みに揺れる。
真横から見る先生のおっぱいは見事な張りでツンと前に突き出し、白いブラウスをパンパンに膨らませている。
怜奈先生の登場で、相変わらずの口笛やら歓声が起こり、教壇に立った先生はそれに応えるようにして両手を上に挙げ「はい、ありがとー。静かにしてねー」と笑いながら優しい声で言った。
今にもボタンがはじけ跳びそうなくらいに、Jカップの巨乳は窮屈そうにブラウスの中に押し込められている。
「じゃ、現代文の授業を始めるわよー」
怜奈先生のちょっぴり気合のこもった言葉で始まった授業は、けっこう中身の充実したものだった。
教科書の朗読から始まり、先生が用意した問題文に対し注目すべき箇所や、回答の探し方、的確な答え方など、テストを意識したかなり実践的な内容だった。
そして、先生が一方的に進める授業ではなく、常に生徒に回答を求め、分からない場合でも先生がヒントやアドバイスを出すことにより、必ず1人1人が意見を述べる機会を与えるといった、全員参加型の授業内容だった。
ときどき雑談やキワドイ下ネタも交えて進められる授業は非常に面白く、生徒たちを飽きさせることはない。
3時限目まで居眠りしていた生徒も、怜奈先生の現代文ではしっかりノートをとっている。
分かりやすい内容と引き込まれる話し方に、余計な会話をする生徒もいなかった。
まさに理想的な授業。
教師としてもハイスペックなんて、さすがは一流国立大学卒業。
「はーい。じゃあ、最後に小テストやりまーす」
「えーっ!」
「今日の授業をしっかり確認する意味でも、大切なことよ。漢字も覚えなきゃいけないしね。ちょっと、難しくしてありまーす。ま、苦戦している子は、先生が助けてあげますから、授業の延長だと思って頑張ってね。はい、始めっ」
テスト用紙を配り終えた先生の合図で、みんないっせいに問題に取り組む。
怜奈先生は教室を歩きながら様子を見回り、ペンの止まっている生徒にアドバイスをしている。
小テストは、授業の内容を少し応用した問題で一見難問にも見えるが、怜奈先生の話をよく聞いていれば十分に解き方が分かるものだった。
漢字はちょっと苦手だな。
読解はけっこう自信ありと……。
思ったよりも早く終わり、ペンを置いた僕は斜め前の席にやってきた怜奈先生に目をやった。
先生は生徒の正面に移動して、答案用紙を指差しながらアドバイスを始めた。
机に片手をついて前かがみになる。
重力に引っ張られた2つの巨大な乳房が、ブラウスの胸元からY字の谷間を覗かせる。
す、すげーーー!
なんという、谷間だ!
あいつ、超うらやましー。
僕も分からないフリしてもっと時間かければよかった……。
「ここ、もっとよく読んでみて。ここに、キャッ!」
先生の高い声と共に、パツンパツンに膨らんでいたブラウスの胸のボタンが3つ弾け跳んだ!
黒のセクシーなブラジャーに包まれたJカップの乳房が、ブルンと大きく揺れてあらわになる。
こんもりと盛り上がったバストは透き通るくらい白く、一筋の細くて青い血管が走っている。
熟れたメロンのような2つの乳房が、僕のすぐ近くでプルプルと揺れている。
「ごめんなさい。先生は大丈夫だから続けて。時間まであきらめないで考えることが大切よ」
何事もなかったかのように怜奈先生は振舞った。
自分のおっぱいを犠牲にしても生徒のために……。
おっぱいも、教師としてもなんて立派なんだ!
少しして、生徒に異常が見られ始めた。
足をモゾモゾさせて、どうにも落ち着かない様子。
それもそのはず、目の前には超絶美人の怜奈先生が上半身ブラ1枚で立っているわけで……。
目の前で100センチオーバーのJカップ乳をユラユラ揺らされた日にゃ、辛抱たまらんはずである。
「あの、先生。トイレに行ってきてもいいですか?」
「今から、トイレでイキたいの?」
ドッと笑いが起こった。
いや、まあ確かに真意はそれだと思いますけど。
聞き違いですよ、怜奈先生……。
「あ、いや。そうじゃ、なくて小便に……」
この場面で苦しい言い訳だが、それで押し通すしかない。
斜め前の少年、ガンバレー。
「授業はあと少しで終わりよ。我慢できなくなっちゃったの?」
怜奈先生、しゃべり方が無意味にエロい。
「は、はい。」
「そんなに溜まってるのお?」
「えっと、朝いったきりなんで……」
「朝1発出したのに、また出したいの?」
意味がズレてるのに、ちゃんと会話が成立してしまうところが恐ろしい。
怜奈先生、1発って……。
「は、はい。すぐ戻るんで」
「えっ!? そんなにすぐ出ちゃうくらい我慢できないの? いいわ。何回も出したくなったり、すぐに出ちゃったりするのは、君たちくらいの年頃の男の子ならよくあることよ」
「失礼します」
興奮気味に立ち上がった斜め前の生徒は、慌ててトイレにかけていった。
ああ、今朝の駅での僕を眺めているようで心が切なくなる……。
君の気持ちは、僕が理解しているぞっ!
「ここ、違ってるわよ。ここは――」
隣の席へ移動した先生が、生徒の横に並んでヒントを与える。
前傾した先生のたわわな片乳が、生徒の肩に乗っかっているじゃないかー!
プニュプニュと柔らかそうなおっぱいが、肩を押しては押し返されを繰り返す。
「先生、オレもトイレいいっすか?」
「えっ!? 小田君も、溜まってるの?」
「えっと、小便ですけど……」
小田君は恥ずかしそうに小声で答えた。
ま、『欲望を放出してきます』と正直に答えるやつはいないですよ。
「いいわ。一滴残らず出して、すっきりしておいで」
怜奈先生が両腕でギュッとおっぱいを寄せ合わせ、トロンとした目つきで色っぽく話す。
あなたのその行動と言動が原因なんです。
怜奈先生が無意識にセクシーポーズとエロボイスを発するものだから、その後も先生曰く『トイレへ溜まったものを放出しに行く』生徒はあとがたえなかった――。
チャイムが4時限目の授業終了を告げる。
「小テストの解説は次の時間ね。毎回、授業の終わりに小テストをするわよ。それから、先生の授業の前には、必ず休み時間中に溜まったものを出しておきなさい。1回出しても授業中に我慢できなくなっちゃったら、もう1回出したって構わないから。先生、元気な子って、素敵だと思うわ」
体をいやらしくくねらせながら特大のおっぱいをムギュッと寄せ合わせ、無駄にエロいポージングを決めてから、怜奈先生は教室をあとにした。
ボタンの飛び散ったブラウスを教室の床に残して……。
「って、先生服着てーーー」
ブルン、ブルンとJカップの巨乳を堂々と揺らしながらモデルウォークを決める怜奈先生が、全1年生の股間を熱くさせたことは言うまでもない。
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