応援コメント

第19話「因果、それなのに――REQUEST」」への応援コメント

  •  キラーラ、性別ごとに社会的な役割が強く求められる世界で、それが果たせないというのはどれほど苦しかったか想像もつきません。ザジのように「それでも構わない」と言ってくれる人ばかりではないでしょうし。
     どれだけの想いでここまで来たか…それなのに、つらすぎますね。星都の連中に改めて怒りがわきます。

     ところで、今回の話で前からうっすら疑問だったのがはっきり妙だと思いました。

     指輪、怪しいですよね。


     未来の結婚相手の名前が書かれた指輪が贈られるって、その相手はどうやって決めてるのか。夫婦どちらかが先に生まれる以上、生誕時片方はまだ生まれてない人の名前が刻まれた指輪をもらっていることになって、なぜその名の子が生まれることがわかるのか。同名の人がいる可能性は。結婚するまで相手が生きてる保証もないのにその人としか結婚できないのは子孫を残す上でマイナスではないか。

     そもそもこの星の人類全体が律儀にそのルールに従っていていること自体、違和感がありました。風習ならコミュニティごとに違うのが普通でしょうに。
     ザジ達は自然のままに生きているように見えて、実は人全員の生死を把握している存在に管理されている。そう思いました。

    作者からの返信

    いつも応援ありがとうございます!すっ、鋭い…ギクリ!指輪と結婚の制度自体は、この「ネイチャードが強すぎて団結社会じゃないと生き残れない人類」が、長い時間を経て生み出した制度ですね。村や町の外は危険ですが、新しい血を入れていかないと集落の中は近親者だらけになっちゃうので。多分、年に一度いろんな村や町で「今年生まれた赤子のマッチング会議」とかやってるんです。でも…実はこの赤い指輪、ラストシーンに凄い意味があって…す、鋭い!(本日二度目)どんな結末になるか、楽しみにしててください!

    あと、やっぱりキラーラの話は自分も胸が痛みました。現在進行形で割りと自分も、社会に居場所が探せない、不要と言われてしまうタイプの人間なので。もう一話、ジャンクシティに滞在してのディストピアこわーい&キラーラ大変だけどつよーい!な描写も入れたかったんですが…やっとチェインズまで来てここでテンポを落としてはと思い、すぐに目的地に向かわせてしまいました。でも、天城リョウ先生のように、物語から書いた以上のものを感じてくれる読者さんに恵まれて、大変光栄です!