STAGE:7 それは伝説でした
少し前のこととなりますが、3DSの『モンスターハンター』シリーズ最新作の初週販売数がついに100万本を切ったそうです。
もっともこの数字にダウンロード販売数は多分入っていないので、もしかしたらそちらでの購入数が存外に多いのかもしれません。
でも、ゲームショップの方々にとって、この数字がとても寂しいものなのは間違いないでしょう。
僕が働いていたゲームショップでは、PSP時代の『モンスターハンター』は次から次へと伝説を作り上げた化物ソフトでした。
PS2時代と比べてもよく売れた初代『モンスターハンターポータブル』。
2作目の『2nd』は、その続編である『2ndG』が出る直前まで新品が売れ続けるという異例の大ヒットを飛ばしました。
が、『2ndG』は、一年間かけて『2nd』が築き上げた販売本数をわずか一週間足らずで達成(あくまで自分が働いていたお店での話です)。
この時点でもはや伝説です。
しかし、『3rd』に至っては発表されるやいなや予約が殺到。
こちら側としてもありとあらゆるところから商品を集めて、ついには予約数だけで『2ndG』の総販売数を上回ってしまいました。
おまけにもう十分に行き渡っていたはずの本体までも飛ぶように売れて、『3rd』発売後に市場からPSP本体が消えたのを覚えておられる方もいるでしょう。
携帯機でのシリーズが3DSに移行してからも、勿論よく売れました。
でも、もしPSPで『3rdG』が出ていたら、さらなる伝説を築き上げていたかもしれない。
そう思うとやはり残念に思いますね。
ちなみにそんな『モンスターハンター』シリーズ、僕もそんなに話題ならやってみようと『2nd』の時に一度プレイしてみました。
モンスターを倒して素材を剥ぐ作業に「なんて面倒くさい。こんなのは倒した瞬間に手に入る仕様にしてよ。PCエンジン『風の伝説ザナドゥ』がこの類で不評を買ったのを知らないのか?」とぶつくさ文句を言っていると、突然モンスターに襲われました。
なんとか撃退して、さぁ今度こそ落ち着いて素材を剥ごうとすると……。
先ほどまでそこにあったはずの倒したはずのモンスターが何故か消えていました。
はい、これが原因で辞めました。ブチギレるにもほどがあると思います。
だけどわざわざモンスターから素材を剥ぐというリアルだけど面倒くさい作業を要求しておきながら、少し時間が経てばモンスターの死体が消えるという嘘くささに耐えられませんでした。
なんなの、誰かが勝手に死体を持って行ったの?
いや、それこそハゲタカが空から舞い降りてきて死体を突いて素材をダメにするという描写があれば納得するけどさー。
ってこんな話を当時新人バイトが入ってきて『モンハン』の話題になる度に話していました。
みんな「なに言ってんだ、こいつ?」って顔をしてましたね。
今回のエッセイを読んで「それ分かる!」って人がおられましたら、どうかコメントを残していただけると嬉しいです。
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