第77話 うだる と うだうだ
普段はあまり使うことはしないが、うだるような暑さが続くなどとニュースでは良く聞く。どんな字を書くのか。「うだうだする」と語源が同じかも。などという問いかけや疑問がきっかけだった。
さて「うだる」を漢字で書くと「茹だる」だそうだ。要は、ゆだる=茹だるような、という意味で、音便変化したものが「うだる」となった。従って、うだうだする、という言葉とは違うということが分かった。とこれが結論だが、実はここからが迷走的。
うだうだとは、うじゃうじゃの系列のようであるが、受ける感じは少し違う。うだうだは、ぐうたらしている感じで、うじゃうじゃはそこかしこにたくさん居る様子だ。などと思っている間、音的風に脳裏に去来するのは「うだつの上がらない」「おだを上げる」「うどの大木」「大木のうろ」「うろうろする」「うろちょろ」「ちょろちょろ」「ちょこちょこ」「ちょこまか」「ぐだぐだ」「ぐでんぐでん」「へべれけ」などと意味のない連想言葉が飛び回る、苦笑。
そう言えば「うだうだ」は「ぐだぐだ」に似ているなぁ。と思った途端、何かのTVCMで日本には風の名前が約二千もあると言っていたことを思い出した。確かに日本の言葉の特徴と言えるのかも知れない。更に、同じ言葉(音)を重ねる副詞系の言葉も、探してみるとわんさか出て来る。
ここで「だだを言う」「だだを捏ねる」に繋がる道を思いつく。これが「うだうだ」「ぐだぐだ」と同じ語源だと面白いだろうに。しかし調べてみると、駄々はどうも「地団駄を踏んで悔しがる」から来ているようで違うらしい。うーむ残念至極、地団駄を踏むの図であるか。
言葉の隙間探し えいとまんふぉーす @eightman4th
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