世界観描写の大切さ。


あ、どうもです。

世間はGWなのに休みが一切無く、少々やさぐれ気味の宵月ぷらむです。


皆さん、たくさんのレビューとPVをありがとうございます。

Twitterなんかで「参考になった」と言ってくださる方なんかも居て、こんな駄文でも書いててよかったなーと思っています。


さて、ではでは。



☆世界観を丁寧に描く


言葉は悪いですが、底辺に埋もれている作品というのは、どうも世界観の作り込みが甘いように見受けられます。もしくは、作者はしっかりと作りこんでいるつもりでも、それが読者に伝わっていないのでは意味がありません。


「異世界ファンタジーなんて無数にあるし、今更ゆっくりじっくり書く必要なんて無いだろ。読者もわかってるだろうし」なんて思ってはいませんか?


なるほど確かに。インターネット上に様々なWeb小説が掲載されているこのご時世ですから、基礎的な知識を弁えている読者さんは多いでしょう。

しかし、あなたが書く世界は、一つしかありません。そして、あなただけの世界観が、あなたにとって最大の武器にもなります。


例えば、とある属性の魔法が“禁忌”や“無能の烙印”として疎まれている世界があったとしましょう。

それならば、何故そうなったのかという理由が必ず存在するはずです。

「有名な某作でそういう設定を見たから、ひとまず真似てみただけ」といういい加減な理由でそんな重い設定を作った場合、疎まれるに至った経緯を描写できず、「は? 結局どうして~~魔法はこんなに嫌われてんの? わけわからん」と読者に受け取られてしまい、「この作品は浅い。読んでいてつまらんわ」と見放されてしまうのも自然でしょう。


おどおどしていて他人と接するのが苦手、という主人公を生み出した場合も、どうして主人公がそういう性格になったのか示さないと、読者が感情移入できるわけもありませんよね。

例えば、幼少期に親から虐待や育児放棄をされたり、きちんと向き合ってもらえなかったため、他人に心を開くことが苦手な人間になった、という理由をきちんと書く方が説得力があると思うんです。


あなたはまともな交友もない人に頼み事をする際に、理由を言わずに「頼む!」と言うだけで、「おうわかった!」と頷いてもらえると思いますか? 無理でしょう。

なので、「主人公はこういう風に育ったからこんな性格なんだ」、「過去にこんな出来事があったからこの魔法は嫌われているんだ」と、きちんと描写しなければならないのです。


これらを書いていくだけで、完全にあなたオリジナルの物語が出来上がります。

似たような展開の作品が既にあろうと、その世界で生活する人物は異なりますし、全く完全に同じ展開、と言ったことはまぁ無いでしょう。


その他にも、ある国では鉄やその他の主要な金属(あるいは現実世界でのそれらに類するオリジナルの物質)がたくさん採れるために潤沢な資金を持ち、外交を通して世界の国々の中でも有数の大国となった、という歴史を生み出す事で、その資源を狙って強国が侵略に乗り出した、なんていう展開を作り出す事もできますよね。


こんな風に、物語の展開なんてものは、世界観を構成していくと自然に流れていくものです。中世風の世界設定で行く場合、貴族の思惑なんかも描写していく事で物語に深みが増すでしょう。


主人公の活躍だけを書きたいんだい! という場合でも、当然主人公もその世界の一員なわけですから、やっぱり世界観の描写はついてまわってきます。


もちろん、延々とその世界について力説してみても、「お前は何を書きたいんだ? ただの設定資料集でも公開しているのか?」となってしまいますから、バランスが大事です。


私的には、

主人公の様子を描く→その合間やひと段落ついた後に、世界観を掘り下げていく→主人公の様子を描く→世界観掘り下げ→主人公が大事件に遭遇する→国、または権力者が主人公に興味を抱く→主人公と国、または権力者が邂逅

というぐらいが丁度いいかなと思います。

「起承転結」を意識すると上のようになりますね。

起承転結って何よ、という方は……

ググってください。



ちなみに。

私はほぼファンタジーしか書いたことがありませんので、このエッセイも専らファンタジーを書いている、または書こうとしている方向けになっています。


現代の日本を舞台にしたラブコメとかだと、世界? お前壮大すぎんだろ。となりますからね。そちらの方はすいませんが他の方のエッセイに丸投げしましょうか。

まぁ、一応どんなジャンルでも参考にできる部分もあるとは思いますが。


短いですが、今回はこの辺で失礼。

さて、次は何を書こうか……。

「こんな事を聞きたいんだけど」という意見がございましたら、遠慮なくコメントにてどうぞ。

ぼへーっと考えた頭でお答えしますよ。


答えまでぼへーっとしていたら、ぷらむあなた疲れているのよ。といたわってやってください。

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