図書館にこたつが設置されたよ!

@takotoika

こたつ

 ある日、図書館に見慣れない机が置いてあった。


「博士、これなに?」

「これは『こたつ』というものらしいのです」

「一体何をする物なんでしょうか?」

「中に入ると暖かいのです。どうやら、暖を取るための道具なのです」

「ちょうど、寒くなったきたから丁度良かったのです」


 コノハ博士とミミ助手がこたつの中に入った。


「あったかいのです」

「なのです」

「わたしも入るー!」


 サーバルもこたつの中に潜り込んだ。


「あったかーい!」

「狭いのです」

「猫はこたつでまるくなる、という言い伝えは本当だったのです」

「かばんも入るのです」


 かばんも足をこたつの中に入った。


「すごくあったかいです」

「ヒトはすごい便利な物を発明するのです。ここからでたくないのです」

「本当はかばんに料理を作ってもらおうと思っていたのですがどうでもいいのです」

「……サーバルちゃんもう行かないと」

「えー。もう少し入ってるー」

「もう少しだけだよ」


 ~4時間後~


「サーバルちゃん、もうそろそろロッジに行かないと」

「え~。もうこのままで良いんじゃない?」

「博士も何か言ってあげてください!」

「なんか、どうでもいいのです」


 図書館にアライグマとフェネックが入ってきた。


「これは何なのだ?」

「こたつ?という物らしいです」

「アライさんも入るのだ!」

「アライさーん。まだ探し物の途中だよー」

「少しぐらいなら大丈夫なのだ」

「まぁ、アライさんがそう言うならいいけどもー」


 アライグマとフェネックもこたつの中に入った。


「あったかいのだ」

「あったかいねー」


 ~30分後~


「アライさーん、もうそろそろ行かないと日が暮れちゃうよ~」

「まだ、入っていたいのだ!」

「サーバルちゃん。もう行くよ」

「えー」

「……何か「つまみ」みたいのが付いているのだ。あ。回ったのだ」

「……なんだか熱いのです」

「汗がどんどん出てくるのです」

「熱いのだ!」

「アライさーん。つまみを回せば元に戻ると思うよ」

「分かったのだ!」


 バキッ


「折れたのだ」

「あつーい!」

「もう限界なのです!」

「なんてことをしてくれたのですか!」

「ごめんなさいなのだ」

「……しょうがないのです。これはビーバーにでも修理できないか聞いておくのです」

「アライさーん。こたつも壊れちゃったし探しに行くよ」

「はい。なのだ」

「サーバルちゃんも行くよ」


 その後、アメリカンビーバーにこたつは修理不可能と判断され、こたつが使われることは無かった。


 ~数日後~


 図書館に見慣れないベンチが置いてあった。


「なにこれー?」

「これは「そふぁー」と言うものらしいのです」

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