魔王攻略ってよく言うけど実際無理だよな
Maki
第1話頼むからそんな夢を持つな!
「あー。暇だなあ。」
とため息をつく少年、結城つかさ。典型的なニートで年齢は16歳で身長はそこらへんにいるアニメの主人公くらいだ。体格は細マッチョとは程遠いもやし、好きな事は寝るのとペットのイフリートと遊ぶことだ。
「つかさお兄ちゃーん!タプちゃん(イフリート)の散歩よろしくねー。いってきまーす!」
玄関から大声を出している女は俺の妹、結城みお14歳だ。彼女はこの世界の1番の問題。魔王軍の侵略。を阻止しようとしているテイマー(冒険者)の1人だ。我ながら感動だよ妹よ。お兄ちゃんは。まあ、俺はテイマーにはならない。なぜって?
「魔王攻略なんて普通に考えて無理に決まってんだろおおおお!!!」
あまりにも大きな声を出したのでイフリートがプルプル震えている。かわいい。
「ごめごめ!じゃあ、散歩行こうか」
と笑顔で言うとタプは喜んで
「きゅう!」
元気よく返事を返してくれた
イフリートは空を飛べる羽があるんだ。パタパタと飛んでいる隣で俺は歩いている。毎日散歩だけは俺がしている。母親は花屋を経営してて父親は鍛冶屋を経営している。まあ、毎日夜に帰ってくる母親や父親。最近では帰ってくるのが珍しいテイマーの妹。こんな感じで忙しい3人に変わって家事と散歩は俺の仕事になってる。まあ、テイマーよりかマシなんだけど一つ問題が、、、
「つかさお兄ちゃんー!あそぼー!!」
そう近所の目だ。すっかり毎日散歩だけしてて周りからの目がつらい。そんな視線を避けつつ散歩してると公園に1人の少女が泣いている。すごくかわいい。体格はファンタジーの世界によくいる感じのやつで髪の毛は茶色でなんかいろいろかわいい!ちょっと声をかけて好感度をあげようと考えた。だがおれにはそんなコミュニケーション能力はない。無視して散歩を続けようとした時タプが後ろからその少女に近づいて驚かした
「きゅう!」
「わあ!びっくりしたあ、、」
その少女は本当にびっくりしてたけど
「かわいいね。あなたお名前は?」
「きゅうきゅう!」
少女は笑ってイフリートを撫でた。これは俺が入るチャンスなのでは!!
「あ、タプー!人に迷惑かけちゃだめだぞー!」
俺の中で最大のイケボォで話してみた。するとその少女は笑って
「あ!つかささんですかー!?」
「え、あ。うん。」
なんだろ。俺そんなこの街で有名なニートなの!?
「探してたんですよー!でも、この街広いので道に迷って、、、、」
うっわ、泣いてるからなんかいい感じの関係になれると思った俺が馬鹿だ。
「で、俺になんの用だ?てか、俺なんかしたか?」
彼女は笑顔で
「あなた今日からテイマーなのです!」
こいつ何言ってんの?
「え?無理です」
彼女はびっくりしたようで
「なぜですか!?と言うか、16になるとギルドを作れるのは知ってますよね?」
あ、聞いたことある。でも、関係なくね?
「あなたは、妹さんの推薦で今日からテイマーになったのです!私もギルドメンバーとしてつかささんと旅をするので頑張りましょう!」
帰ったら妹ブチブチにしてやろう。でも、なんで彼女も一緒に?
「まあ、テイマーにはならんがなぜお前と同じギルドに入るんだ?」
彼女は自慢気に
「それはですねー!ギルドなのに1人だと悲しいでしょ?みおさんが私にお兄ちゃんのギルドに入ってくれない?って言われて!」
「よく、okしたなあ。」
「まあ!私もこれからテイマーになるんです。初心者同士でいると楽しいじゃないですかー!この街って初心者さんが少ないから私ちょっと寂しかったんです。でも、これからは!」
「ごめん。無理。帰るな。タプ、帰るぞー」
「ええええええええええ!?」
「まあ、一応目的を聞いておこう。あ、名前も」
「名前はアスカ!目指すは魔王攻略です!」
「頼むからそんな夢をもつなああああ!」
魔王攻略ってよく言うけど実際無理だよな Maki @maki25da_isuki
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