いつか

壁際に眺めた



夢で見てしまった

花の下にいるあなたを

覗き込んでいるあなたを



花の下のあなたを見てしまった

気狂いのような色使いの

鬱蒼とした中

端整な睫毛が戦慄く



花の下

間違って神と踊ったあなたがいる

喉が裂けて叫べず

開いた口から

涎を垂らすだけの



華が咲く

円熟したそれがある

それに顔を埋めるあなたがいる

ガラスの箱

ガラスの空気

背後にさんざめく未来

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