達筆で非ずとも




なんの花が好きですか

と、尋ねたら

いとしが好きだと答えた貴女

けれど図鑑にそんな花載っていなくて

花屋に聞けども答えは否ばかり

酷いね…

折角記念日のお祝いに…

酷いよ…

全く持って阿呆が過ぎる

気づいた時にはもう遅く

仕方がないからせめて、

その紫とともに風に揺れてくれ

僕の汚い黒いやつよりもよっぽど君に合っているよ



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