無記名




深夜午前三時半

雰囲気はよくわからない

すぐにでも寝そうで

だけれど頭のどこかは冴えている

そんな早朝四時

テールランプがそろそろ拙くなってきた頃

やっと帰れそうな気分になる

影がやっと見えて

自分の手がかたちを持って

踏み出す足の行き先を決めれる

この

何かから何かになる時間

曖昧も曖昧

限りなく早朝としか言いようのない白む空気

嫌いじゃないのが少し



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