消える日が



少しだけ笑ったんだと思えば

祈ることも願うこともない

踊るように死んで行ったね

歌うように息を吐いたね

たとえ手を離したとしても

きっと君はそうなっていたことだろう

安っぽい看板が見ているだけで

見ていただけで

それだけで満足だろう

切れかけの電球があるだけで

それが点滅しているだけで

天国行きが決まるだろう


雨がそぼ降る中で

地に伏した君を


僕は懺悔をしたくなる





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る