嗚呼、秋晴れの
耐えたかった
耐えていたかった
我が内のその衝動に全てを壊されてしまう
どうして獣を飼うようになってしまったのか
とんと見当がつかないけれども
少なくとも昔は
そうでなかったような気がするのだ
まだ余裕があった
花を慈しみ空を感じ人を愛し世界に生きているという実感がまだあった
はずだ
今は
カーテンの隙間から見える少ない景色を慈しみ
暗天に懐かしさを感じ
寂しさをを愛し
境界の向こう側に生きている
そう!向こう側
獣の向こう側だ…
行ってしまったら
姿を隠せない
遠き日々の向こう側
いない向こう側
秋晴れの向こう側…
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