けものフレンズ-BAD END-

第12話後編 最後の戦いそして…

あれから、どれ位経っただろうだろう。とりあえず、みなさん片付きましたね。カメレオンさんを食べた後、消える能力が使えるようになったので楽でした。

「それじゃあ、最後キミたちだけだね。」

アライさん。フェネックさん。サーバルちゃん！

「これはちょっとまずいねー」

「まずいのだ！追い詰められたのだー！！サーバル！早く起きるのだー！」

ああ、起こさないでくださいよ。サーバルちゃんに怖い思いをさせるのは可哀想ですから。

「じゃあ、もう終わりにしますね。」

アライさんに向かって飛び込んだ。でも、フェネックさんに庇われちゃった。

「ぐっ…アライさんは、早く逃げて！サーバルなんか置いてって早く逃げｶﾞﾊｯ」

サーバルちゃん"なんか"なんて酷い言い方しないでください。これでもボクの一番の友達だったんですから。

「フェネックー！！かばんさん！フェネックから離れるのだー！！！」

「だ、だめっ…アライさん、にげ……」

ﾍﾟｼｯﾄﾞｺﾞｫｰﾝ!!

あーあ。それじゃあ、フェネックさんも食べてあげましょう。ﾓｸﾞﾓｸﾞ

「…ぇ？…な、なに、してるの？かばんちゃん…？」

起きちゃいましたか。まあ、あれだけ大きい音だったので仕方ないですね。ｺﾞｯｸﾝ

「なにって、フレンズを食べてるんですよ？ボク、セルリアンだったみたいで」

「え……」

「サーバルちゃん？大丈夫ー？」

「あ、あなた誰？かばんちゃんを返して！！」

ふむ。現実を受け入れられないんですかね。

「返してって言われても、ボクが正真正銘かばん本人だから」

「う、嘘だ！かばんちゃんはそんな子じゃない！」

「嘘じゃないよ。今までのサーバルちゃんとの思い出も言るよ？」

「じゃ、じゃあ、かばんちゃん、いったいどうしちゃったの！！？」

「だからいったじゃない。セルリアンだって。だから本能のままに食べてるたけだよ」

「そんな、かばんちゃんが、セルリアン…？なんで、なんでなんで」

こんなサーバルちゃんを食べるのは気が引けますが

「そろそろいただくね。じゃあねサーバルちゃん」

それではあー…ん？

「…ぇ」

「え？なに？サーバルちゃん？」

「ゃめて。やめてかばんちゃん！！かばんちゃんはこんなことする子じゃない！今までだって、一緒に過ごしてきた！！かばんちゃんはそんな本能なんかに負けない！負けるはずない！！」

ふふっ。なにを言っているんですか。負けるとかじゃないのに。

「遺言はそれだけですか？では…」

あれ？なんで、なんで涙が…こんな、元気一杯で優しくて、ダメなボクでも励ましてくれる、ちょっとおっちょこちょいなサーバルちゃんを食べるだけなのに、あっ…

「…ちゃん」

「え？」

「サーバルちゃん！サーバルちゃん！！ボクなんてことを…」

「かばんちゃん？いつものかばんちゃんだよね！！」

「許されることじゃないけど、ごめん。ごめんなさい…」

「いいんだよ。フレンズによって…セルリアンによっても得意なこと違うから！」

「でも、みんな食べちゃって…こんなボクが生きていていい訳が…」

「うぅ…」

「ﾁｮｯﾄｲｲｶﾅ」

「「ボスぅ」」

「ｺｺﾄﾊﾍﾞﾂﾉｴﾘｱﾆﾌﾚﾝｽﾞﾆﾓﾄﾞｽｸｽﾘｶﾞｱﾙﾐﾀｲﾅﾝﾀﾞ」

「じゃあそれを使えばみんなも元に戻るの！？」

「ほ、本当？ボス」

「ﾜｶﾗﾅｲｹﾄﾞｱﾙｶﾓｼﾚﾅｲ」

「それじゃあ、みんなを戻すために、薬を探しにいこう！」

待っててみんな。必ず元に戻す薬を手に入れてもどってくるよ！

-BAD END?-