4 街の異変
戦士科の実技試験は、つつがなく終了した。ただし、ささやかな変化はあった。アニーの後に順番が回ってきた生徒たちは、全員が、がくがく震えながら演習場のまんなかへ向かったのである。まるで、引き立てられた罪人だった。なぜ、同級生たちがそんな反応をするのか。アニーが理由に気づいたのは、試験が終わって、さあ帰ろうと演習場の出口に歩いていったときである。
「おい、アニー! アニー・ロズヴェルト!」
いきなり、大声で呼ばれて、アニーは飛び上がってしまった。しかも、おぼえはあるが馴染みのない声だ。アニーがおそるおそる振り返ると、やはり、同級生の少年が駆けてきていた。くわえて、その後ろにはなぜか、やたら大勢の生徒たちが群れている。
「おい。おまえ、今日の試合、なんだよ!」
少年はアニーのそばまで来ると、やや興奮した様子で詰め寄ってきた。アニーはひるんで、後ずさりしながらも「な、何よ」と鋭く言い返す。少年はなぜか、勢いよく肩をつかんできた。
「おまえ、いつの間にあんなに戦えるようになったんだ! どんな特訓したんだよ、俺にも教えろって!」
「……は、はあ?」
思いがけない言葉をかけられ、アニーは間抜けな声を上げてしまう。しかし、彼女の頭がついてゆく前に、少年の背後から声がわいた。少年と同じようなことをまくし立てる男子もいれば、すごかった、と涙まじりの声で叫ぶ女子もいる。アニーは目を白黒させて固まったが、ややしてその人混みをかきわけた少女の声で、すべてが腑に落ちた。
「アニー、アニー。試合のときさ。あのハリス先生が、ちょっと本気出してたんだよ。気づいてた?」
にっこり笑って言ったのは、ゆるやかに巻いた茶髪を揺らす女子生徒。十一回生、リーヴァ・ジェフリーだ。見知った顔に出会えてほっとしたアニーは、同時に、この騒ぎの意味に気づく。
「あー。えー。リーヴァ、先輩?」
「うん。何かな、愛すべき後輩よ」
「私の試合、その、どんなふうに見えてた?」
アニーが問えば、リーヴァは顎に指を当てて考えこむ。それから、その指をアニーの顔へと突きつけた。
「命の取りあい、だね」
予想をはるかに超えた答えに、アニーは言葉を失った。先の試合で本気になってしまった自覚はある。ハリス先生が、いつもと違った空気をまとっていたのにも、気づいていた。けれども彼女のなかでは、あくまでも、「試合」だったのだ。ほかの人々の目にどう映っていたかなど、想像もできなかった。
アニーがまたおろおろしていると、リーヴァの視線が、ふと人垣のむこうに飛ぶ。誰にも気づかれないような薄い笑みを浮かべた彼女は、強く手を叩いた。
「はいはい! 大騒ぎはそこまで! 野次馬どもはとっとと帰りな!」
叫ぶなり、リーヴァは人混みをかき分けて、アニーの後ろへ駆けてゆく。少女が動きにつられて振り向けば、彼女は白い歯を見せて爽やかに笑った。
「というわけで、野次馬の一人、リーヴァ先輩も退散するわ。君のご友人が困ってるからね」
「え――」
アニーが、リーヴァの言った「ご友人」の姿を見つける前に、集っていた生徒たちがしぶしぶ散ってゆく。そして、演習場がしんと静まりかえったあと。靴音が激しく響いて、アニーの胸のあたりに誰かがぶつかった。
「アニー!」
「のわあっ!?」
いきなり飛びつかれたアニーは、大きく後ろへよろめいた。慌てて見下ろせば、茶色い頭が目に入る。彼女がなにかを言う前に、フェイ・グリュースターが顔を上げた。目鼻は、涙と鼻水でぐちゃぐちゃだ。
「ええ? なんで泣いてるのよ」
「だ、だって、だって……!」
フェイは、言葉を続けようとしたらしい。けれども、しゃくりあげてしまって、その先が続かない。アニーはため息をつきながら、やわらかいくせ毛をかき混ぜた
「たかだか試合くらいで泣かないでよ。そういうところは変わんないね、フェイくんはー」
「――いやあ。今くらい慰めてやれよ。俺でも息が止まるかと思ったぜ、『暴れん坊』」
割り込んできた声に、アニーは目を瞬く。クレマンが、エルフリーデと連れだって歩いてくるところだった。全員が演習場にいたらしいとわかって、アニーは胸をなでおろす。
「よ、お疲れクレマン。私の試合、そんなにすごかった?」
「お疲れ。えげつなかったよ。つーかおまえ、途中で暴走しかかっただろ。優等生が涙目になってたぜー?」
「あ、ばれた」と、アニーは軽く舌を出す。クレマンが大げさに頭を振り、エルフリーデが、涙のにじんだ目でほほ笑んだ。そのまま四人で、泣いているのか笑っているのかわからない声をかわしあっていると、その頭上に薄い影がさす。アニーは、振り仰いで、「あっ」と叫んだ。
「やあ。みなさんおそろいのようで」
おどけた物言いをしつつ片手をあげたのは、ハリス先生その人だった。予想どおりの相手ではあるものの、困り果ててしまった。
あの、試合終了のすぐ後。ハリス先生はアニーに、『あとで少し話そうか』と、ささやいてきたのだ。いろいろと言いたいことはあったものの、全部試合で吹き飛んでしまったアニー・ロズヴェルトは、気まずさに視線をさまよわせる。
ややして、ハリス先生はいつもの笑顔で言った。
「まずはお疲れさま、アニー・ロズヴェルト。すばらしい試合をありがとう」
「あ、いや、その。こちらこそ」
アニーは、もたもたと頭を下げる。ハリス先生は、軽く笑い声を立てたあと、頭をかいた。
「いや、困ってしまったよ。まさか君が、あそこまで戦えるようになっているとは、思わなかったから。大人げなく本気でやってしまった。きっと、先生はあとで学科長に怒られる」
子どもたちは、本当に困った顔の先生に苦笑する。
「私も、ハリス先生が本気で来るとは思ってませんでした。やっぱり、軍人さんはすごいなあって……」
「エレノア・ユーゼス少将の本気はこのていどじゃ済まないと思うよ」
さらりとした切り返しに、アニーは頬をひくつかせる。この教師が王国一有名な女性軍人の名前を出してきたのは、単に、アニーたちの知り合いだと知っていたからだ。王都で軍隊と一緒に戦ってしまったあと、学院に戻ってからたっぷり三刻しぼられたことを思い出す。沈みかけた心を切りかえて、アニーは担任教師を見つめる。
「あの、ハリス先生。これからは……さっきみたいな、実戦形式の練習もしてくれませんか?」
最も身近な先生とあって、アニーはしょっちゅう彼に剣の練習につきあってもらっている。しかし、多くは決められた型をなぞる練習だった。「試合」でぶつかったのは、試験を含めても、数えるほどしかない。
ハリス先生は驚いたようだったが、しばらく考えたあと、「わかった、取り入れていこう」とうなずいた。
「あ、ありがとうございます――」
「ああ、ただし」
彼は、目を輝かせるアニーの前で手を広げて、待ったをかける。アニーが口を開けて固まっていると、ハリス先生は、苦笑いした。
「今日ほど、本気ではやらないよ。先生の身がもたないから」
これには、言われた本人のみならず、まわりの三人も吹き出した。めいっぱい笑ったあと、アニーが改めて頭を下げると、ハリス先生は「じゃあ、今日はゆっくり休んで」と言い残し、去っていった。
「ねえっ。戦士科の実技試験って、毎年あんな感じなの?」
次の日の朝。学院の門を出て、大通りにさしかかるなり、エルフリーデは声を弾ませてそう訊いた。ほかの三人は、誰からともなく首をひねる。それから、フェイが乾いた笑い声を漏らした。
「誤解しないでね、エルフリーデ。毎年あんな、戦場の一騎打ちみたいな試験があったら大変だよ」
「そうなの? でも、アニーだけじゃなくてクレマンくんもすごくかっこよかったから。毎年、そういうすごい人たちがいるのかと思って」
エルフリーデは小首をかしげる。長い黒髪がさらりと流れた。さりげなく褒められたクレマンは、ぷいっとそっぽを向く。少年の頬が赤くなっているのは、寒さのせいだけではないはずだ。アニーも、こらえきれず吹き出した。
「すごいなあ、って思う人は、毎年一人くらいいるよ。今年みたいに騒ぎになったことはないけど」
明るく言い添えると、紫色の瞳が輝いた。無邪気な友達の様子に、アニーは胸をなでおろす。少年二人を見ると、彼らも安堵の息を吐いていた。
昨日は夕食をとって体を清めると、アニーはすぐに眠りについた。ハリス先生と本気で戦っただけあって、心身ともに疲れきっていたのだ。そして、今朝。爽やかに目を覚まして広間でエルフリーデと合流した彼女は、驚いた。エルフリーデが、今にも泣き出しそうな顔をしていたからだ。話を聞いたところによると、進級試験の一日目に感じたような魔力をまた拾ってしまい、寝つけなかったのだという。すっかり沈んだ友人を案じたアニーは、男子二人を呼びだすと、そのままいつもの四人で市街に出ることを提案したのだ。
広間の片隅でうつむいていた少女を見たときは、どうなるかと気をもんだ。ひとまずは、人の多いところに出て、昨日の話をしているうちに気がまぎれたらしい。いつもの笑顔が見られて、ほっとした。エルフリーデのことを聞き、もっともおろおろしていたクレマンも、どうにかこうにか、彼女に話を振っている。
「そっちの試験はどうだったんだ? 小論文だったっけ」
「うん。難しいお題だったけど、なんとか書けたよ。……点数、とれてるといいなあ……」
両手に息をふきかけながら、エルフリーデはもじもじする。その彼女に、優等生が同情するようなまなざしを向けた。この二人の試験二日目は、ともに小論文だったらしい。アニーたちでは手も足も出なかっただろう。想像するだけでげんなりする。
厚着をした人々が行き交う、街の中心。冬の盛りでありながら、その流れはいつも以上に速い。学生たちの姿も目立つ。喧騒のただなかで、立ち止まったアニーは、友人たちを振り返った。「これからどうする?」と訊いたすぐ後、思わず目を瞬いた。三人も、驚いた顔をしている。
「――ご存じではありませんか?『便利屋』といえば通じる、と教えられたのですけど……」
ざわめきの間から、そんな声が聞こえたからだった。アニーは慌てて、視線を巡らす。見れば、丈夫そうな黒い上着をはおった女性が、本屋の軒先で、店主の男性と話をしているようだった。子どもたちは視線を交わしてから、さりげなく、そちらへ近づいた。
「ロトに用事か? 依頼者には見えねえけど」
「ええ。こういう者です」
「……ああ、いつもの『保護者』さんか。でも、知らない顔だね」
「今年入隊したばかりでして。ヴェローネルに来るのははじめてなのです」
そりゃあ、そりゃあ。店主の男性が明るく笑う。アニーたちは、思わず声を上げた。軍服ではなかったから、知らない女性かと思ったが、彼女の亜麻色の髪と、きまじめな横顔には見覚えがある。
「王都の少尉さん? じゃねえか」
クレマンが、ひっくりかえった声を上げた。さすがに気がついたのか、本屋の前の二人が、同時に振り返り、目をみはった。
「あっ。あなたたちは……」
「おお。学院の子どもたちじゃんか。フェイ坊ちゃんも元気そうだ」
本屋の店主がからからと笑う。アニーたちは、彼のことも知っていた。そこは、フェイがよく行く本屋だったからだ。名前を呼ばれた少年は、はにかみつつも挨拶をする。その間にアニーは、私服の女性軍人に向かって敬礼をする。
「えっと。リンフォード少尉! お久しぶりです!」
「こ、これはご丁寧に。お久しぶりです、アニー・ロズヴェルトさん」
軍隊調の挨拶をするアニーに、アレイシャ・リンフォード少尉は少しおどけて返礼する。二人のやり取りを見て、本屋の店主がうなずいた。
「なんだ、君たち、その姉さんと知り合いか。なら、ちょうどいい。ロトの家まで案内してやってくれ」
「おじさんは、ロトの家、知らないの?」
「
役に立てんで悪いなあ、と、男性は頭をかく。アニーは逆に、そういうことならと受け入れた。思いがけず出会ってしまった軍人に、クレマンとエルフリーデも、そっと近づいてゆく。
「みなさん、お久しぶりです。お元気でしたか?」
「は、はい」
エルフリーデが緊張の面持ちでうなずく。対してクレマンは、のっけから鋭い質問をぶつけた。
「少尉さん、兄ちゃんに用事なのか。街に詳しくないのに、一人で?」
アレイシャは、つかのま、うっと顔をしかめる。けれど、すぐにうなずいた。
「ええ。本当は、ガイ・ジェフリー大尉が
「離れられなくなっちまったんだな」
「そういうことです。大尉は、ロトさんにもご
アレイシャの言葉に、四人は苦笑した。ガイ・ジェフリー大尉はアレイシャの先輩である。同時に、昨日アニーのまわりの人だかりを追い払ったリーヴァ・ジェフリーの父親でもあった。前に王都で出会ったとき、会話らしい会話はしなかったが、リーヴァに似ていたので、四人ともよく覚えていた。
「そういうことなら、ロトのところに行こっか。ちょうど、試験の報告もしなきゃ、だし」
アニーの言葉に、誰もがうなずく。そこで、成り行きを見守っていた本屋の店主が、腕を組んだ。
「行ってこい。ちょうど、お嬢も来てるみてえだしな」
「……お嬢?」
「マリオンだよ」
思いがけない名前を聞いて、五人は両目を瞬かせる。
「新年祭のときに来てたよね。早くない?」
アニーは首をかしげる。あれから、まだひと月も経っていない。こんなに短い間隔で、彼女がヴェローネルを訪れるのは珍しいことだった。しかし、「あの二人は仲いいからなあ。用事がなくても会うときは会うんだろう」と言われてしまえば、ぐうの音も出なかった。
「気になるのなら会って尋ねてみましょう。たどり着かないことには始まりませんから、よろしくお願いします」
アレイシャに頭を下げられて、子どもたちは本屋の店主に別れを告げた。青い屋根の家を目指し、大通りを抜けてゆく。しかし、いつもの細い小路へ曲がりかけたとき、アニーはふと足を止めた。彼女が背後をうかがうと同時、クレマンも同じ動きをする。
「どうかしたの?」
フェイに尋ねられても、すぐ答えることはできなかった。雲の多い空をにらむ。なにもない。けれど、確かに鋭い気配を感じた。
「なんだろ。今の……」
「最近、ときどきあるよな。誰かに見られてるみたいな」
クレマンが呟いた。どうやら、「おかしい」と感じていたのはアニーだけではなかったらしい。二人は、自分たちよりこのようなことには鋭そうな軍人を振り返る。アレイシャは厳しい目つきをしていたが、ややして「なにもありませんね」と、肩をすくめた。納得していない様子だ。しかし、なにもないのは事実。通りすぎる人たちの態度も、なにも変わっていない。近くの露店で婦人と男性が、指でしきりに数字を示しているのもいつもの風景だ。
きっと、敏感になりすぎているのだ。そう結論付けようとしたが、アニーは足を進めることができなくなってしまった。
うなじをつたって、頭の奥まで、強烈なしびれが走った気がした。背筋が凍る。肌が粟立つ。
「な、なに、今の」
ひゅっと、息をのむ音がした。
「まさか……!」
うろたえるアニーの横で、アレイシャが目を細める。
おかしな気配の正体をつかんだらしい彼女が行動を起こすより早く、細い悲鳴が響いた。エルフリーデが、肩を抱いて震えていた。唇がわなないて、なにか音を出していたが、小さすぎて聞きとれない。
「エルフィー?」
「エルフリーデ、どうしたんだよ」
クレマンが駆けよって、背中をさする。それでもエルフリーデは、気が動転しているようだった。しだいに呼吸が細くなりはじめ、顔から血の気が引いてゆく。
「いけない」
アレイシャが、身をひるがえして子どもたちのそばに走った。彼女らしい、澄んだ声が少女に呼びかける。
「落ちついて。深呼吸をしてください」
「……で、でも……」
「ちゃんと話は聞きます。一緒にいてほしいならそうしますし、一人になりたいならそうしましょう。心配しなくて大丈夫。だから、まずは……」
少尉の優しい声にあわせて、エルフリーデは呼吸を静めてゆく。アニーたちは、その姿を見守ることしかできなかった。こういうとき、非常事態に慣れている大人がいてよかったと、安心する。アレイシャの努力のかいあって、エルフリーデは落ちついた。しかし、そう思ったのもつかのま、彼女は先ほどより大きな悲鳴を上げた。
「エルフリーデ!?」
フェイが慌てて呼びかける。
「だめ――それは、だめっ!!」
今度の彼女は耳を貸しもしなかった。かぶりを振ったと思ったら、まわりの人々を振り切って走り出す。クレマンが止めようと声を上げたが、長い髪がひるがえることはなかった。呆然とする男子たちを置いて、アレイシャとアニーが一足早く駆けだす。
「な、何なに、なんなの!?」
「おそらく、この街に渦巻いている魔力を感じとっているんです! 私も気づいたのは先ほどですが……」
アニーは、はっと軍人を振り返った。整った顔は、悔しげにゆがんでいる。
「エルフリーデさんは、まだ術の習得中ですよね」
「う、うん」
「やはり。あれほど取り乱しているのはそのせいでしょう。……自身の魔力は大きく、まわりのそれを察知する能力も高い。しかし、術を学び切れていないので、どういうふうに解放したり、抑制したりすればよいのかが、わかっていない。自分の能力を持て余してしまっているんです」
「それって――」
アニーは、危うく足を止めることだった。胸を突かれた気がした。自分の能力を持て余している、などと――まるで、自分のことを言われている気がしたのだ。
「ひとまず止めましょう。彼女が何に気づいたかはわかりませんが、一人にするのは危険すぎます」
「う、うん」
アニーは、石畳を強く蹴って、前に出る。ふらふらと足取りがおぼつかなくなっているエルフリーデに追いついて、そっと、手をつかんだ。
「エルフィー」
名前を呼ぶと、エルフリーデはようやく止まって振り返った。白い頬が涙にぬれていたせいで、アニーの方がひるんでしまう。それでも落ちつけ、と言い聞かせ、穏やかな声を心がけた。
「どうしたの?」
「……て」
「ん?」
「……いかせて」
思いのほか、きつい口調で言われて、アニーは困ってしまった。その間も、エルフリーデの言葉は止まらなかった。
「やめて。お願い、やめて。そんなことしたら、死んで……ロトさん、死んじゃう!」
凍りついた。アニーも、アレイシャも、追いついてきたクレマンやフェイまでも。
そうして、彼らが唖然としていたとき。遠くで、ぶきみな色の光が瞬いた。
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