第20話 【登場人物紹介2】

 


【登場人物紹介】



 <ワカツ>

 大陸東部の大国、『葦原あしはら』の弓兵。国九番手の弓取り。

 上下左右に曲がる『蛇の矢』と矢毒を操る。

 長い黒髪をボロボロになったヘビの皮でまとめた男性。目の色は青。

 現在は唐製の黒服に透けた緑色の狩衣を着用。


 <オリューシア>

 大陸北部を統治する大国、『エーデルホルン』の精鋭。国務国家弁護団レジーノコンスルトの一員。

 山吹色の長髪で片目を隠した女性。目の色は黒。

 現在はルーヴェと同じ黒いスリットドレスを着用。剣士。

 愛称はシア。


 <ルーヴェ>

 大陸中央に広がる人跡未踏の大地、『冒涜大陸』で暮らしていた出自不明の人物。

 赤みがかった鳶色の髪を結い上げた少女。目の色は茶。

 大腿部にスリットの入った深紅のドレスとブーツを着用。

 得物は喧嘩剣と騎兵の大剣。


 五感のすべてが統合されており、外界の刺激を目、耳、鼻、舌、皮膚の五つで同時に受容する。

 父親がいたらしく、ある程度人語を解する。難しい言葉は分からない。

 背は高いが、年齢自体はワカツやシアより下。





 <シャク=シャカ>

 大陸南部を支配する国家、『唐』で最強と称される剣士。

 大陸全土に名を轟かせる一騎当千の英雄。年齢は二十代半ば。

 髪はくすんだ金色の芝生頭。袖と裾の長い焔色の軍服を着用。肌は褐色。目の色は赤。

 柄に紐のついた刀を操る。


 奔放な人物だが、一応の良識はある。

 刀一つで暴君竜ティラノ異竜アロを仕留めることができる。


 <ハンリ=バンリ>

 シャク=シャカの相棒を務める若い女性。

 焔色の軍服を着用しているが、腿から下の布地は無く、サンダルを着用。目の色は赤。

 肌は小麦色で、波打つ黒髪の持ち主。


 狡猾で口達者。根回しや裏工作を好む。

 全容を把握しているわけではないがルーヴェの体質に目を付けており、唐軍に引き入れようと画策している。


 <フソン=ブソン>

 ワカツとシアの警護と監視を任じられた女性。年齢は三十前後。

 葦原生まれであるため肌色は褐色ではなく白に近い。

 右肩から先を露出した、伝統的な唐の民族衣装に身を包む。衣服の色は紫陽花あじさいと同じ青。

 得物は一対の曲刀。後ろ腰に吊るしており、歩くと床を擦る。


 盲目。ただし生物の位置を心音で知覚できるほど聴覚に優れる。

 動かない物体の位置は砂を投げることで把握している。

 皮肉屋で冷笑的。

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