第106話「我が家の一大事だろう!?」
「あー!?」
「父さん、急に雄叫びを上げてどうしたんですか。近所迷惑ですよ」
「いや、いまのは悲鳴のつもりだったんだが」
「力強すぎて悲鳴には聞こえませんでしたよ」
「そうか…それじゃあ、きゃーって叫んだ方がいいのか?」
「普通に気持ち悪いです、やめてください」
「ちょっと俺に辛辣すぎやしないか…? ってそんなことじゃなくて、本当に大変なんだ!」
「何がそんなに大変なんですか?」
「買い置きしていたプロテインがないことに気づいてな」
「…そんなことですか」
「そんなことって、太郎! 我が家の一大事だろう!?」
「たかだかプロテインを家宝みたいに扱わないでください」
「みたいじゃなくて、家宝だぞ?」
「僕らの先祖って頭おかしいんじゃ…」
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