第105話「同調率9割超えじゃの」

「ハルカさん、カマちゃんの調子はどうでしょう」


同調シンクロ率9割超えじゃの」


「そんな機能はないですけど」


「心で通じあっておるのじゃ」


『まったくハルカは私がいないとダメなんだから…』


「あー、魔道具にダメな子扱いされてますね」


「ただの照れ隠しではないのかの?」


『て、照れ隠しなんかじゃないんだからね!』


「いや、照れ隠しじゃろう!?」


「本人の意思を尊重して照れ隠しじゃないということで」


「太郎は妾より魔道具を上に見ておるな、はっはっは」


「…」


「ちょ、なんでそこで黙るのじゃ!? 本気なのかの!?」


『…そんなこと、ないと思う…よ?』


「そ、そんなことないです、よ?」


「なぜ太郎だけじゃなくてカマちゃんにも気を使われておるのじゃ!」

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