「そういえば母さんって家庭農園をやってますよね」

「たしかにやってるわねー。どうしたの、太郎も興味あるのかしら？」

「まぁないと言えば嘘になりますけど。収穫してるの見たことなくてですね」

「本当に育ててるか、心配になったの？」

「そういうことです」

「収穫を手伝いたいなら手伝いたいって言えばいいじゃないの。今からしに行きましょう！」

「別にそこまでは…」

「ほら行くよー」

「あ、はい」

　ーー

「思ったより色々な植物がありますね」

「今日収穫できるのは…ここらへんかしら？」

「へぇ、ニンジンですか」

「あ、でも抜くときに大声を上げるから、耳栓をつけてねー」

「って、これマンドラゴラじゃないですか」

「ニンジンよ？」

「…え？」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい