「太郎、なんの勉強してるの？」

「言葉の勉強ですよ、姉さん」

「へぇ、懐かしいな。そうだ、私にちょっと問題を出してみろよ」

「じゃあ○○に当てはまる言葉を答えてください。第１問、石橋を叩いて○○」

「壊した！」

「なんで過去形なんですか、経験あるんですか？　正解は渡る、ですよ」

「惜しいな、次ー」

「惜しくないですけどね。第２問、○○は寝て待て」

「…朝？」

「夜更かしするなって意味ですかね、全然違いますよ。ちなみに正解は果報、です」

「家の宝か！」

「違います。それじゃあ第３問、泣きっ面に○○」

「それは分かるぞ！　パンチ、だろ！？」

「どや顔してますけど違いますよ？　意味は合ってそうですけど、殴らないであげてください」

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