「ソウタ、帰ってもいいですか」

「は？　何言ってんだ、ダメに決まってんだろ」

「明らかに僕要りませんよね！？」

「おいバカ、大きい声を出すなよ。今ばれたら巻き添えだからな」

「目的も聞かずにホイホイついてきた僕がバカでしたよ。まさか小学校に潜入するとは」

「１人で来る勇気はなかったし。目的聞いたら来てくれないからな」

「来るわけないじゃないですか、しかもわざわざ高校から来れるように抜け道まで作り上げるだなんて…」

「はんっ、これくらい朝飯前だっての」

「こんな道あるわけないですし、ソウタが作るにしても大変だったでしょう？」

「１週間かけて、朝飯前に学校に忍び込んで作ったからな。朝飯前だ」

「朝飯前はそういう意味じゃないです」

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