第30話「僕の同郷の誰かが」
僕らの高校には冒険科と商学科の2クラスがある。
そう、普通科なんてものはない。
そもそもこの世界に学校なんて制度はなかった。
僕たちの住んでいるジャパニカ王国に10年ほど前に急激に広まり始めた。
きっと誰かが広めたんだろうね、僕の同郷の誰かが。
まぁ学校とはいえ大学や小学校は2年制だし、大学にいたってはこの街の1つしかない。
そこに合格した姉さんって…まぁそれはいいや。
「じゃあ僕は商学科ですから、また放課後に」
「おう」
「じゃあね」
2人は冒険科だからね。
僕は危険なこととか無理。
ーー
商学科の教室に着いた。
中に入ると先生に話しかけられた。
「ん? 山田太郎くんかい?」
「あ、はい」
「君は冒険科だよ」
「…え?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます