第13話「ちょっと寝てな」

「太郎、ついてこい」


「姉さん、どこにですか」


「リナも来るぞ」


「お供させて頂きます、姉上様」


 リナさんは姉さんの親友ですごい美人。

 この世界での僕の初恋の人だ。


 まぁ受験などで1年ぐらい会えてないが。


「よし、バイクの後ろに乗れ」


 僕を乗せたバイクは30分も走ると郊外まで来ていた。

 そこにはリナさん含め、姉さんの知り合いであろう人が5、6人ほどいた。


「リナさーん!」


「太郎くん?久しぶりね!はーちゃんに付いてきたの?」


「あ、連行されて…皆さんなにするんですか?」


「ん?はーちゃんから聞いてないの?ダンジョン行くのよ?」


「なんですって?ちょっと姉さーー」


「ちょっと寝てな」


 姉さんの手刀で打たれ、僕の意識は途絶えた。

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