　僕は結局姉さんたちとダンジョンを攻略するハメになった。

　え、今？

　もう帰ってきましたよ。

　姉さんが強かったので割と早かった。

　でももうダンジョンなんて行きたくないな。

「お兄ちゃん、どうして１人で喋ってるの？」

「え、今声に出てた？」

「うん、すごい説明口調だったよ」

「まじか、気をつけないと…」

「お兄ちゃんダンジョン行ったんでしょ？今回はどうだった？教えて教えて！」

「えーあんまり面白くないよ？本当に聞きたいの？」

「うん、お姉ちゃんに聞いたら教えてくれなかったし」

「分かった。じゃあ話すか…姉さんが僕の魔道具を使ったらダンジョンが消滅した」

「え？」

「やっぱり姉さんの魔力はおかしいや」

「いやお兄ちゃんの魔道具のせいだよ…」

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