第4話
「ゾンビが恐い顔をしてガーッと襲って来たんですよ」
「ふーん、でも君は生き延びたんだね」
「ええ、もうがむしゃらに走りましたよ」
「そして、しばらくして後ろを振り返るとゾンビはもう追ってこなかった」
「はい」
「ふーん、良かったよー君。もしゾンビが笑っていたら君はもうこの世には居なかったよ」
「え?」
「恐い顔をしているゾンビは機嫌が悪いゾンビだ。近寄って来るものを顔で威嚇する。だから、そんなゾンビからは離れるだけで危険回避ができるのさ」
「はあ」
「しかし、笑っているゾンビは危険だ。そんなゾンビは腹が減っている所に食べ物を見つけて喜びに満ちた笑顔をしているよ。こいつからはそうそう逃げられない」
「へー、そうなんですか?」
「笑い声を上げて楽しそうに人を追ってくるよ。その笑い声を聞いて、他のゾンビも楽しそうに集まってくるねえ」
ゾンビーズ 朝野風 @tennerinto
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます