空に落ちる

@kitanokanaria

第1話

空はどこまでも続く。


もう終わろうとする僕と違って。


空は全てを包み込む。


でも、僕の小さな、小さな心までは包み込んではくれなかった。


でも、僕はそんな空が好きだ。


空だけが、いつも僕を見てくれる。


空だけが、僕のどんな言葉も聞いてくれる。


そして


空だけが、ぼくの全てを受け入れてくれます。


ぼくは今、上の空と下の空が混ざり合うのが見える場所にいます。


ここにはぼくの場所はありません。


でも、そこにはぼくの場所があります。


だから


ぼくはそこへいきます。


ここにはいまさらかなしむひとはいません。


だから、さいごはだいすきなそらとまざってひとつになります。


さよなら


さよなら

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