アメリカでは何故、弁護士が強いのか?

『9・11』の正体をトランプは知っていると述べたが、アメリカではプロテスタントの契約社会の影響からか弁護士の影響力が非常に強い国家だ。


 それ故に、アメリカは訴訟社会になっている側面が強い影響でアメリカでは弁護士の役割が非常に重要視されている。

 何故、アメリカでは弁護士の役割が非常に強くなったのか?

 それは契約社会と奴隷制の影響が非常に強い事が何よりも影響している。

 何故、契約社会に弁護士が重用されるのか?そして、奴隷制と弁護士との関連とは何か?


 一言でいえば、プロテスタントの契約社会の影響から弁護士優遇、その契約社会を利用して奴隷制が出来、奴隷制がなくなったら今度は、訴訟社会を利用したのだろう。

 契約書を使う為に弁護士を多く雇い、その契約書から黒人奴隷やインディアン虐殺を合法化する事で自分たちの犯罪行為を背けさせてきた。

 つまり、弁護士は神との契約における重要な地位であり、契約書を使ってアメリカでの弁護士の地位は確実に向上した。


 そしてアメリカに弁護士が多い理由についてはコリン・P.A.ジョーンズ著書の『アメリカが劣化した本当の理由』(新潮新書)で説明されている。

 以下の分を引用してみよう。


 ―――英国との戦争が勃発した翌1776年に13のコロニーは一応、独立したものの正式にアメリカ合衆国が設立されたのは1781年である。1776年から1777年にかけて起草された『連合規約』(Articles of Confederation)が批准され、それによってアメリカという連合体が組織された。『連合規約』はいわば、アメリカ最初の憲法である。


 つまり、アメリカ設立の憲法と連合規約が弁護士の数を多く必要としていたのだろう。

 そして更に説明を読むとこの『連合規約』に異常性が見られる。


 ―――しかし、この段階でアメリカを1つの国家としてみなして良いかについては、非常に疑わしい。『連合規約』はむしろ、現在で言うところの国家間が結ぶ条約であり、この時のアメリカは一種の条約機構であった事の方が分かりやすいかもしれない。当時のアメリカと後のEUには、共通点がある。関税障壁の撤廃については寧ろEUの方がずっと統一が進んでいるともいえる。


 つまり、現在で言うTPPやパリ協定、AIIBみたいなISD国際条約(要するに投資家有利国際条約)を作り上げる為に、弁護士を必要としてきた訳だ。

 当然ながらこう言ったISD国際条約は弁護士が作り上げたものなので弁護士が非常に有利なものになり、また、アメリカでは50州ある事からそれぞれの州法を作る為に弁護士を必要としてきた経緯があるとみて良い。

 裏を返せば弁護士でなければアメリカやEUでは確固たる地位につけない事を表す。

 つまり、グローバリズムというのは一部の投資家や弁護士ばかり有利になる資本主義思想と言っても良い。


 当然、『連合規約』の説明の最期には…、

 ―――さて、アメリカ合衆国が設立後も『連合規約』によって合衆国政府に委託された権能以外の主権は、依然としてそれぞれの州(国家)が保有していた。アメリカの法制度がいまだに紛らわしく、弁護士が多い理由の1つがここにある。


 つまりアメリカでは州法が複雑すぎるので弁護士を多く必要としている。

 裏を返せばアメリカで影響力のある議員でも各州の州法を知る人は非常に少ない。

 つまり、州法を利用すればどんなに違法な者でも合法化できる可能性が大いに占められることは間違いない。


 そしてそれぞれの州の権限についての説明も抜粋しよう。

『十三』の”国家”(現在は50の”州”)は、出発の時点でそれぞれ英法に基づく独自の刑法、民法など、主権国家並みの政府、法体系、裁判制度を持っていた(今でも仏法の影響が残るルイジアナ州を除く)。それどころか『連合規約』を発効する前から、既に自前の憲法を制定した州まで存在していたのである。早くに作られた州憲法は原型を留めていないが、1780年に制定されたマサチューセッツ州憲法は多くの改正を得て現在に至る、アメリカで一番古い憲法である。


 ここまで読めばわかるが、憲法や法体系が州ごとによりバラバラで宗教の影響力も異なったため、弁護士の力が必要になったのだろう。

 そしてその弁護士や法体系を中心に考えるようになったのが現在のアメリカであり、連邦議員(アメリカの国会議員)の多くは弁護士上りが多いゆえんである。

 つまり、弁護士の多さ、法体系の複雑さを利用して、ブッシュは『9・11』テロの犯人をでっち上げを行った可能性は十分にあると言ってよい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る