プロテスタントと契約社会。

 前回の話では江戸時代の日本やアメリカの建国などにはプロテスタントが大きく関わっていると説明しました。

 今回からアメリカ社会の基盤となった契約社会について書きます。


 アメリカの社会的基盤となった契約社会の源流は奴隷労働から来ている事はご存じだろうか?

 勿論、日本やドイツ、英国などのブラック企業の源流は実はアメリカの奴隷労働と契約社会が大きく関連しているようです。


 なので、欧州やアメリカでは素晴らしい労働というのは一部の特異な面を出しているだけの幻想にすぎず、資本主義を改めないとブラック企業がなくならない事は肝に銘じておくとよいでしょう。

 事実、ドイツでも難民問題などにより鉄道とバスが過当競争や鉄道離れが起きています。

 更に、ベルリンはのツケも相まって過酷労働や利益減少、地下鉄の治安悪化も拍車をかけて利用者が減少しています。

 ところで、ここ最近はフランスの労働を賛美する記事は多いのに対し、ドイツに関しては急激に少なくなりました。

 だが、フランスの新右翼政党であるマリーヌ・ル・ペン先生の躍進からもフランス東部の衰退とパリ一極集中が国民戦線の影響力を更に伸ばしたとされています。


 フランスには以下の事が考えられる。


―歪んだ言論の自由。(シャルリエブドを見ればわかる。)


―フランスの本当の労働環境を伝えず、パリの地下鉄利用者がベルリン同様に減少している事…。


―オランドが実行した新自由主義や緊縮財政によりフランスの実態と剥離している事…。


 以上の事が上げられます。


 ですので、一部の特異なフランスの労働を賛美する前に現実のフランス、特にル・ペン先生が躍進した事実は目を当てないとお話になりません。

 何故、ルペンが伸びたのか。

 それはオランド政権やサルコジ政権がネオコンの手先だと思われたのではないだろうか?

 そして、そこから来るUMP()に対する不信感もフランス国民が来ていないだろうか?

 最も、この2党は共にアメリカの軍需産業と密接でサルコジに至ってはブッシュの手先だと思われており、彼が自作自演のテロを引き起こしている可能性は十分に在り得ると言われます。

 だから本当のフランスやアメリカを知る事が何よりも大事な事だと思います。


 それでは話を元に戻し、アメリカの契約社会が普及した理由はプロテスタントの影響が大きく、特にだったからこそ、プロテスタントの信者を増やせたといえるでしょう。

 その名残りでアメリカは『自由の国』と言われ、欧州が宗教離れするのも教会税を搾取する事からも、アメリカのキリスト教の影響は『自由教会』の影響が非常に強い。

 更にプロテスタントは性悪説の考えが非常に強く、『聖書のみ、信仰のみ、恵みのみ』と1つの事に集中させる思考がより強まり、人間の遺伝子が悪という考えも強いといわれる。

 その源流となったルターがカトリックやユダヤ人を激しく憎んでおり、その影響から強烈な性悪説を強いともいえる。

 又、信者を増やそうとする思惑からかキリスト教の重要な考えである三位一体が失われており、その性悪説から『神のみを信じ、人を信じない』思想が前面に現れ、そこから契約社会が派生したものだと考えられます。

 その契約社会を使って自由教会を強固なものにさせ、プロテスタントの基盤を作っていった。更にその基盤から黒人奴隷やインディアン虐殺の際にも契約社会を悪用したものと言える。


 また、この契約社会には大量の弁護士を必要としており、弁護士を起用する事でアメリカは法学部が大学の学問の中心となった社会にもなった。

 処で大学の学問で殺人に利用されやすいのは実は法学部であり、法律というのは性悪説から来ており、同時にそれを社会的な影響を強めていく能力を持つといわれている。

 この法律もプロテスタントの罪を強調したものが中心に現れており、正教会やカトリックなどでは見られない特徴でもある。

 その法律を違法から合法化する事によってインディアン虐殺や黒人奴隷を正当化し、人間的な道徳を廃れさせた要因にもなった。

 又、法律だけを守れば良い社会は可視化されていない法律を守らなくても良いと考えの社会にも繋がり、道徳の退廃に繋がる恐れも出てくる。

 それが同性婚なども少なからず影響しており、キリスト教は本来、同性愛に対して厳しい対応をしているのに対し、プロテスタントは心の信仰さえできれば同性愛を合法化する考えが強く現れている。

 つまり、プロテスタントの悪いところは不文律を守れない部分が非常に大きいとされるといわれる。

 逆に例えるなら法律でなんでも制定しないと守れない事…。

 つまりこれは怖い事であり、モラルの崩壊にも繋がるとさえ言われている。


 そして、アメリカはと言われており、他国と異なり司法書士や行政書士などが弁護士と一括りにされる事が多いため、弁護士の数が一際、多く見える。

 そして、弁護士が司法書士、行政書士などの仕事を請け負うものの、アメリカの弁護士資格は演技力が達者だと可能になるせいか、訴訟社会を起こしやすい。

 その訴訟社会では弁護士の影響は非常に大きく、彼らが法律や契約書を儲けの道具として利用されている。

 つまり、訴訟社会が増えれば増えるほど、弁護士の影響力が更に増すように作られている。

 加えて契約社会も弁護士需要を強めるので彼らの栄養力を強くさせる要因になる。


 そうなると弁護士優遇社会が始まり、理系軽視の風潮が高まり、『9・11』や『イラク戦争』を仕掛けたのはネオコン、プロテスタント右派、そして一部の弁護士が仕掛けたにも関わらず理系やユダヤ人の責任になり、弁護士やプロテスタントの責任逃れが完成するのであった。

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