敵は身内にあり

ある日突然数を増やし始めた「俺」。毎日どんどん増殖を続ける中でも何とか上手くやりくりを重ね、それなりに楽しい日々を過ごしていた、ある日……。

同じ存在が増え続けていくなら、考えも結局自分も含めて皆同じ。だからこそ、最後に「俺」が選んだ結論が納得いくものになっているのかもしれません。

自分が増える、と言う現実ではほぼあり得ない事態ですが、その側面について不思議と色々と考えさせられる作品です。