動物短歌
乳牛は 体の上に 地図を描く
牛の楽園が ここにあるのだと
小雀は 頭の上が お気に入り
天王寺公園 市長の銅像
君見えぬ 誰そ彼時の 夕闇に
別れを惜しむ 二羽の烏は
千鳥足の 小さけれども 命あり
白黒を着て セキレイ逃げる
わざわざに バスの前通る 黒揚羽
待つことできぬ 短い命
見事な蝶 細かく切って 運ぶアリ
バラバラに食うか 団らんもなく
ひそやかに 愛を求めて 鳴く虫を
虫籠に入れて 君を待つなり
チューリップの 葉は地中走る 帆掛け船
陽を受けながら 次の春を待つ
山からは 霧立ち上る 片割れと
はぐれて走る 鹿の鳴き声
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