白犬短歌

☆2011年前後から書き始めております。

後から書き足していくこともございます。



君に会い 初めて愛する 事を知る

代わりはいない 長生きしてね


美しく 優しい君と 見つめ合う

どんな辛さも 忘れさす犬


骨が折れ 息が止まるほど 抱きしめる

嫌な事あると 迷惑な犬


目はダイヤ 鼻はハート形 耳は蝶

抱くと柔らかき 私の犬は 


この犬が 犬の子だなんて 初耳です

血を分けた私の 妹ですよ


頭から 食べてしまいたい ほど可愛い

身の危険にも 気づかない君


見送って くれる君の眼が 可愛くて

笑って見せる 間にバスは行く


可愛すぎて 突然天に 帰るかと

案じ続けた この15年


帰ったら 君を抱きしめる と考えて

泣き出しそうな 言葉も耐える


リボン結び 白い雲の上 君は天使

布団の上で 丸くなる犬


いつまでも 醒めない夢を 見ていたい

願わくば君を 愛し抜く夢


気弱な目 白犬愛して 十七年

いずれ死ぬなど 絶対許さん


目も見えず 耳も聞こえず なりぬれど

かわいらしさは 昔のままで


十八年 年とるほどに 愛される

教えてほしい 犬の秘訣を


恋に落ちて 深く愛する 君ゆえに

ほかの犬まで 愛しと思う


角を曲がり ジグザク遠くに 行けばまた

私の犬に 会える気がする


魂が まだその辺に いるのなら

凍えはせぬか 正月の雪


会えるなら 探しに行きたい あの世でも

会って抱きしめて 別れが言いたい


あの頃の 優しい私は 純粋で

かよわい君が いてこその我


 悲しくても 思い出さねば 心空ろ

 まるで更衣を なくした桐壷


 ただの犬 恨まず嘆かず 寄り添って

 つけてあげたい ダイヤの首輪


 魂は ずっと離れる ことはなし

 これからは感謝を こそ学びたい


 20年 子犬選んだ あの日から

 忘れた日はなし 一日とても


 腕枕 のせる頭が ないことに

 慣れて優しさも 失いにけり


 死んでない かわいいあの子は 引っ越した

 違う家族の 役に立つため


 世界中に 君ほどの犬は どこにもなし

 でも言わなくちゃ 君にバイバイ


死ぬ前に 何が欲しいかと 聞かれたら

ウェスティの仔ども 1分1時間

かわいい姿を 眺めていたい


2020年4月

寂しくて 言葉も出ない ふわふわで

優しい目をした 君はもういない


2024年1月

おはようで 世界輝く 君いれば

笑顔にもなれる 君がいるなら


画面から 出てきてほしい ふわふわの

毛並みを撫でて 頬押しつけたい





白犬も死んで一年がたちますが、いまだに思い出さない日はありません。しかしながら、最後の歌ができたときに、何を見ても現実味がわかずまるで異世界にいるかのような足が浮かんでいるようなふわふわした感じはなくなり、ようやく現実感を取り戻しました。

 思い返すと、あの子が来た日からいなくなった日まで、約19年ありましたが、たった1日しかたっていない気がします。そのくらい短かったです。



 

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