5


1


手紙出すいつかの機会儚くも泡と消えゆく日々の流れに



2


眠り子の優しさ明かす想い出はたったひとつでいいのに神様



3


玄関で初めて義兄のうつむき顔だ傘を絞った水の玉へと




たふたふと部屋に満ちゆく朝ひかりglass越しなら手で掴めるや




自らのただの無能に耐えるならいっそ焼こうか一切れのかみ




目を閉じろ花火あんこく遠ざかる代わりに続けオレの心臓



7


参考書はいつも枕の弟にごくまれにイナズマ走る




沈沈もしんしんも同じ意味さと夜に真っ赤なおみくじ捨てた

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短歌記憶帖6 森の 仲間 @Morino_miya

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