「トライフォース…やっぱ一人用ゲームだなぁ」ぼくらの勉強攻略法4

藍影愁・し:そろそろ帰りたい。


斎藤和哉・か:そうだな、悪い。


山吹光流・ひ:お互い部活休みでよかったよね。


し:いいや、できれば帰ってさっさとゲームしたかった。


か:すまん。


ひ:でも面白かったよ?


し:そうなの…?

か:俺はありがたかったよ


し:………。なんでもいいや、あとなんだろ…。


か:シュウが言ってた持論の3要素ってのはなんだったんだ?


し:あ~…あれね…。


か:……………

ひ:……………


し:それは今、重要か?


か:いやそこはここまで来たらもう~!

ひ:先生~ひとつよろしくおねがいしま~す♪


し:ん~…っても話す程のなんかってのでもないんだ。人がモノを覚えるのには労力・時間・意識の3つが必要なんじゃないかなって考え。


ひ:これまた教科書にはない感じの話ですな……(スッ)……つづけたまえ

し:ハッ!かしこまりました。


か:………………


し:話してなかった問題の解き方や敷居を下げる話にもなるかな…でもあるんだけど、例えば、問題を解く、そうだな、証明問題とかいくつも計算を行う問題とか、その時にまずは答えを見て全て丸写しする。


か:え。

ひ:それズルじゃないの?


し:いや、勉強の中でだよ。自分で勉強する分だから問題ない。証明の解答なら一字一句同じ、計算なら省かずに全部行程を書く。自分の手で、ペンで。全て書き出す。なんなら問題文まで全て。


ひ:シュウ…また何言ってんの??

か:なんで…?


し:解き終わったら、また同じ問題を解く。同じやり方で全部書く。


か:ええっ?!

ひ:え、バカじゃないの???何それ?


し:そうやって嫌になる程、何度も何度もやってモノを覚える。覚える為に必要なのは労力と時間と意識の3つだと僕は考えてる。この3つのバランス・数量が覚えるだけの規定の所に達するとモノを覚えれるって考えてるんだ。今のは意識、全然やる気がなくて、それでも覚えたいと思う場合、残りの2つである労力と時間をかけるやり方。敷居を下げることにもつながる。


か:あああああっ!!なるほど…。…よかった…。

ひ:一瞬またおかしくなったのかと…


し:教えてんのに何この敗北感…。…今の方法もあるって僕は言いたい。だが、この方法だと時間がどれだけかかるか、どれだけ問題を解き続けないといけないか、わかんないし、知らない。実際はもうちょっと意識を上げて覚えようとするだろうし。


か:ふーーん……なんかまた斬新だな…。


ひ:ふわっとした理論だね。


し:自分でも勉強ばっかりの時に余計なこと考えてて思いついた考えだからね、理論なんて大層な感じで言うつもりはないなぁ…。少しでも効率的というか何かなぐさめというか、無駄な時間に感じることも、徒労に感じることも報われるようなことを考えてて思った感じだ。


か:いやでも理論とか俺には考え付かないよ


ひ:(ハウツー本とかにでもなんかのってそう)


し:覚えられなきゃとにかく反復と反芻しかない、けどやる気がない。なら身体に覚えさせるレベルで簡単に作業的にしてみる。模写で頭使わず書くだけ、手を動かすだけ。繰り返し繰り返しが最後には人にはなじむ。逆に頭がいいってのはこういうことを言うんだろうね、集中力が高いと一回で覚えられる。効率的な覚え方なら意識と時間を省ける。そうやって人ってモノを覚えるんじゃないかなって。


か:筋は通ってる…


ひ:面白いね。3つなんだ…


し:いや、確かなことなんもないからね?何度も言うけどそう思ってるっていう、個人的なだけ。…………おさらいしとくか。


か:そうだな

ひ:おしまいおしまい。


し:覚えることは小さく、少なめに。最初な程少なく敷居を低く。常に少しずつでもいいのかもね。簡単な程覚えやすいだろうし。


か:ああ、そうすれば労力がかからなくなるか。


ひ:そんで、関連付け、連想ゲームだね。かっちゃん、ジュースおごったこと、忘れないようにね。


か:ハハッ(笑)…ああそうか、フフッ。覚えとくよ


し:ああ、忘れないようにジュースおごったのか?(抜け目ないな、これ借りならそうそう忘れないかも…)


ひ:ん?いい勉強になったよね。丁度飲み切る感じに話も終わったし、面白かったww


し:……………(読めないな…)


か:最後に追い込みって感じだな、自分をとにかく机に着かせて、そんで意識して逃げないようにもする。そんなとこか。…意外と少なく感じるな。


ひ:死ぬ気弾だね。フルチンで一度でも全裸で街中走ればそうそうきついものはなくなる。


し:フルチンはエセ幕末のストーカーゴリラだけで十分だ。一度覚えさえすればそんなもんだって。あとは知識を理解にする。テストで答案に書けるレベルになるにはまたそれで時間がかかる。でもま、この分ならテスト期間入っても問題ないんじゃない?


か:いや、困ったらまた頼む…。


し:頻繁に来られても困るからね。


か:ああ、勉強は自分でやるもんなんだし、がんばるよ。


ひ:おひたしおひたし~


し:(スッ…)

か:(ヒョイッ)

ひ:(ポイッ)


ゴミ箱:スコココーン!!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ノッキンウィル番外・お勉強 てっしーー @tessy0930

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ