夢をなんで見るのか考えたことありますか?

私は、一つ、いつまでも忘れられない夢が一つあるんです。

と、いっても、大した夢ではなくて。

大学の時、学会があって、それの主催がうちの大学になることがあったんです。
で、文系だったってこともあると思うんですが、うちの教授は、それで学生をこき使わない人だったから、結構自分を忙しくしてたと思うんです。

で、そんな日々に夢を見まして。
教授がその夢で言うんです。
「今度の学会の座談会でお菓子を用意しておこうと思うんだが、それもちょっと考えなくちゃいけなくてね。たぶん、袋の菓子じゃなくて個包装の方がいいと思うんだ」
で、夢の中でそれを聞いた私は、「なるほど」って思ったんです。

で、これがめちゃくちゃ印象に残ってて、手前の頭の中で見てる夢のくせして、「なるほど」ってなんだよ、ってなんだかめちゃくちゃおかしくて、ちょっと不思議で。


僕の体って、細胞からできてて、いろんな人の子孫なわけで。
だから、これまでの人類の0.000000000001%くらいはこの自分の体の中に何かが保存されてるかもしれなくて。でも、それはいつでもキャッチできるわけじゃなくて。


私、単なる怖い話はさほど興味ないんですけど、なんとなく説明がつく不思議な話はめちゃくちゃ好きなんですね。

あれ?何言ってんだろう。この話、ミステリってことですよね。
良い物語は、ジャンルを超えると思うんですが、この作品もその一つだと思ってて、でも確かにミステリと言えるところがめちゃくちゃ面白いです。

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