Ⅴ-14 Ring of our rainbow.

「――うん、いい感じ! 後はステージで聴いてもらうだけだよ」


 本番前最後の通しを終え、松垣まつがき先生は満足そうに部員を見回す。思い返せば、海野うんの先生も松垣先生も、最後の通しの後はポジティブな声をかけていた。あるいは気に掛かる点もあるとは思うのだが、素直に受け取っておこうと詩葉は決めていた。最後に響きを支えるのは自分たちへの信頼、続けてきた三年間で出た詩葉うたはなりの結論だ。


「雪坂高校の皆さん、時間です」

「はい、ありがとうございます……じゃあ、行こっか」


 先生の指示に続き、パートごとにリハ室を出ていく。男声陣が出ていくのを待ちながら、隣にいた陽向ひなたと目が合う。

 いつもの陽向とは違う、陰の滲む顔つき。部活で最後になるであろうこのステージ、寂しくてたまらないことは何度も分かち合ってきた、その度にありったけの好きを分け合ってきた。思った以上に泣き虫な一面だって、何度も見てきた。


 部活を離れても高校を卒業しても変わらずに大好きだってこと、いつだって思い出してね――詩葉はそう内心で語りかけながら、陽向の前髪を整える。

 陽向は顔をほころばせながら頷き、そしてふたりで歩き出す。


 前の学校が歌唱を続けている中での舞台袖。静謐と一緒に立ちこめる感情は、人それぞれなのだろうけれど。詩葉にとってそれは、花を芽吹かせるようなうららかな温もりだった。互いに積み重ねてきた努力を、胸の内で称え合う時間だった。


 どんなにすれ違っても。どんなに分かり合えなくても。

 一緒に歌うひとりひとりのことが、この場所が、ずっと大好きだった。

 大多数の人にとっては取るに足らないかもしれない、それでも自分にとってはかけがえのない、至上の音楽だ。後はそれを、晴れの場で謳いあげるだけだ。


 待機列の先頭、希和まれかずと目が合う。詩葉は両手の人差し指で頬をぐいっと上げる。自信を持って、晴れやかに――そんな意図を察してか、希和も同じ仕草を返してきた。そうだよ、その笑顔だよ。君だって、大好きな私たちのハーモニーの、大事な一員なんだ。


 前の学校の歌唱が終わる、拍手が起こる。陽向と一瞬だけ掌を重ね、列を整える。上手側のバスパートが歩き始め、やがて詩葉たちソプラノも舞台へ歩みでる。

 眩しい、けれども懐かしい照明。客席、きっといるはずの先輩たちに想う――どうか、皆さんへの愛しさが伝わりますように。


 松垣先生がお辞儀をし、こちらを向いて構えた。足を開き、視界を広げる。指揮が始まり、杉浦すぎうら先生の伴奏が始まる――さあ、虹を響かせにいこう。


 課題曲、「共演者」。聴いた瞬間から、詩葉にとってずっと大好きで大切な詩だ。部室で泣くのを必死にごまかして、帰り道でずっと希和と話し込んだ、出会いの日から。この曲が最後の課題曲になる、その巡り合わせが幸せだった。


 ゆっくりとこぼれだすピアノの音に続き、春菜はるなのソロで歌が始まる。声量がネックだと悩んでいた時期が、自分を溶け込ませることばかり考えていた時期が嘘のように、堂々と詩が紡がれていく。そこに福坂ふくさかがユニゾンで合流し、最後だけハーモニーに。特別な関係は言わないままでもいい、辞めたっていい――それでもいつか、歌声でもお似合いだよって伝えたい。

 ゆっくりと全パートが合流し、ハーモニーは複雑になっていく。全員ぶんが聞こえる、けどやっぱりソプラノが目立つこの位置。意図する聴こえ方とは違うけど、ステージの上こそ特等席だと思うのだ。


 男声のユニゾン。先輩たちは凄かったのは確かだけど、今の君たちだって十二分に格好いい――心地よい低音を確かめながら、慣れ親しんだハーモニーをつないでいく。右手のソプラノ、左手のアルト、心に描いた通りの響き。

 戸惑うようにピアノの歩みが止まり、また歩調が早まっていく。盛り上がるタイミング、先生の呼吸も深くなる。力強いユニゾンから、一転して複雑な四声へ。呼吸を合わせてデクレッシェンド、音の切りも揃った。

 綺麗にまとまったアルトのメロディー。それでも耳を引く結樹の声を一瞬だけ意識してから、次のハーモニーに照準を合わせる。上手くいかなかった方が多い記憶を、一番ときめいた感覚で塗り替えて――できた、その直感で十分。続くメロディー、詞に希和の姿が重なる。衣装での担当色が緑になって、その色が合うねと私が伝えた、その後から見かけるようになった、緑色のシャーペン。歌詞を考えるとき、ミュージカルで私たちの世界を描いていたとき、そばで躍っていたそのペン先。そうやって紡がれた言葉は、きっと私の知らない誰かの光にもなっていたのだろう。


 伸びやかに広がっていくピアノの音に耳を預けながら、柔らかなメロディーに言葉を乗せていく。揺れだしそうになる身体を抑えつつ、それでも心は軽やかに躍らせて。

 王子様がお姫様を見つけて全てが解決する、そんなおとぎ話ではない世界で。それでも私は、私たちは、自身が主人公である物語に胸を張る。誰よりも自分の心が弾むステップで、残りのページの厚さも分からない物語を歩いていく。脚本も演出もない舞台で、誰かの願いをなぞることを拒み、誰かにかけた願いを拒まれ、それでもときには通じ合う奇跡を抱きしめながら。

 立派な両親と出会っても、よき娘にはなれなかった。優しい男の子と出会っても、優しいヒロインにはならなかった。王子様の正体に気づいた瞬間、その憧れが叶わないと知った――それでも、その先でたったひとつの奇跡に出会えただけで、この舞台は一生ぶんの輝きに包まれているのだ。誰にどんなに否定されたとしても、一生ぶんの喝采を自らに贈れるのだ。


 誰も同じじゃないという広がり。誰も同じにはなってくれないという孤独。

 誰にも決められないという自由。自分で決めなくてはいけないという責任。

 それは痛くもあるけれど、怖くもあるけれど。縛られ押し込められるよりも、重たい自由を尊びたい、不確かな広がりを愛したい。お互いがそうであることを讃えたい。


 はばたくようなアンサンブルが終わり、結樹ゆき藤風ふじかぜのソリに移る。裏でハミングを奏でながら、憧れ続けた結樹が震わせる空気を全身に刻む。選びたくなかった場所で素敵な自分を見つけられた、藤風が踊らせる声に心を重ねる。出会ってくれて、一緒に歌ってくれて本当にありがとう。言葉より先に、まずは歌声で伝えたい。

 そして歌われるのは、あらゆる人へ向けた肯定の言葉。世界じゅうの言語で語られる、最もシンプルな肯定の言葉。全パートが別のリズムで、混ざり、重なり、支え合い、混沌としながら美しく調和する中で、詩葉の今日一番の大役が回ってくる。四声でのロングトーンの上を伸びる高音のソロ。ソプラノ全員で試した上で、みんなが私に預けてくれた一節。


 駆け上がっていくソプラノから離れて、全身で息を吸う。心許なくて、面倒くさくて苦しい、だから呪うことの増えてきた私の体だったけれど。この体で、あんなに素敵な一瞬を創ってきたんだ。この体を、あんなに大切に想ってくれる君がいるんだ。

 全部、覚えているこの体で。大好きなみんなと同じ空気を、目一杯に吸って。人生で一番、強く美しく高らかに――響け!!


 出し切った、裏返りも掠れもせずにちゃんと歌えた。大きく吸って、穏やかに全員で。


 高揚の名残を匂わせながら、ゆったりと終わりへ向かうピアノ。


 最後の男女でのソリ。「性格は似てないようで声はよく合うよね」と松垣先生が指名したのは、陽向と希和だった。練習しながらたまに困り顔をしていた希和も、彼を素直に褒められない陽向も、いつのまにか息の合った重唱が馴染んできた。私は誰より信じてるからね、君たちがお互いへと抱く尊敬を、心をぶつけ合ったからこそ芽生えた信愛を。


 最後のハーモニーまで、練習以上に丁寧に奏で終えて。


 もう泣き出してしまいそうな心を落ち着けて、自由曲の前奏を待つ。


 作詞、文池ふみいけ唱子しょうこさん。

 この空の下では二度と会えないとしても。この空の向こうに届くと信じて。


 あなたが見つけてくれた私を歌います。どうか、聴いてください。


 *


 少しの間を置いて、松垣先生が再び指揮の構えを取り、ソプラノへと合図を送る。曲の始まりはアカペラでのヴォーカリーズ、右隣の福坂の音に耳を澄ませながら希和も加わる。心地いいハーモニーの最後に意図的に混ぜられた不協和音、綺麗な間隔どうしで並ぶとは限らない色たち。ディミヌエンドして、杉浦先生によるアルペジオが穏やかなムードへと引き戻していく。


 自由曲「虹の涙」。

 可視光の波長、およそ400から800ナノメートルの間。あるいは光と暗黒の間の無数のグラデーションである「色」に名前がつけられ、印象がつけられていくことへの戸惑いと、名付けられたからゆえの喜びの歌。

 

 希和が合唱部と出会って二年半。好きではなかった、けど諦めるほど大嫌いでもなかった自分の色を、出会ったひとりひとりと重ね合ってきた。混ざって変えた、混じって変わった。

 ときには周りから求められて、ときには自ら選んで、好きも嫌いも呑み込みながら、交わしてきた。


 静寂の中、歌詞を紡ぎはじめたのはアルトから。

 

 伊綱いづな和海なごみ。これからの合唱部の中心になるのは、合唱への愛とプライドを全身に抱く彼女なのだろう。僕らが目指したのとはまた違う姿だとは分かっていても、その先で聴ける歌声はとても楽しみだった。半年足らずという期間が嘘のように、重ねた歌声も笑顔も色濃く残っている。


 倉名くらな香永かえ。響きに揺らぎはなく、姿勢に裏はなく、情熱に恐れはない。強さで満ちた姿に、不安で揺れる僕の内心は何度も励まされてきた。豪快な言動とは裏腹の細やかな教え方は、先生と共に指導の核になるのだろう。君がいる合唱部なら、大丈夫。


 武澤たけざわ結樹ゆき。一人で先頭を行くのが得意なのは、嫌う人よりも認めてくれる人のことを信じているから。信じた正しさを貫けるのは、いつだって正邪を考えてきたから。頼られ上手はひねった甘えの裏返しなのも僕は知っている、それでもその背中を心強く思う。こんなに人と関われる自分になれたのは、君といたからだ。ぶっきらぼうな態度の裏で、預けてくれた信頼のおかげだ。


 朝井あさい春菜はるな。ずっと周りへと配ってきた視線が、自分自身の特別さを見逃さないでほしい。僕はそう思ってきたけれど、もうとっくに見つけられているのだろう。君がかけてくれた一言、君が気づいてくれた一つ、それが積み重なって一人ひとりの自信を芽吹かせて、今の歌になっているんだ。その響きを、どうか最後まで味わって。


 

 同じ歌詞を、今度はテノールと共に。


 古隠こがくし泰地たいち。高めの声に、身のこなしの美しさに、男子高校生らしからぬ透明感に。数多い優れた特質が、思うように幸福に結びつかない不憫な後輩だが。例え思い通りに報われなくても、重ねてきた努力はずっと味方になると僕は信じられたから。どんな巡り合わせの果てでも、その美しさに胸を張れますように。


 清水しみず礼汰れいた。学年の差こそあれど、これだけ同じ目線で対等に付き合えたのは彼だけだった。好きになるときめき、届かない寂しさ、自己への嫌悪、それでも音楽へ向かう姿勢。彼となら分け合えた、彼とだから支え合えた、そんな瞬間がいくつもあったから。報われなくても、結ばれなくても、僕らは一生を主人公として生きていける。



 再び混じる四声。二年前、客席で受け取った感動が脳をよぎる。あのときの先輩たちも、みんな客席にいるはずだ。


 

 山野やまの和可奈わかな。頼もしいリーダーで、理想的なお姉さん。その裏にはきっと、妥協を排し自身を厳しく律する、理想へ向かう膨大な努力があるのだろう。あるいは、人当たりのよさと裏腹の冷たい審美眼だってあるのだろう。それでも、いつだってみんなを照らしてきたまばゆい姿を、いつまでも誇ってほしい。きっとみんな、どんな関係になっても、あなたのいる合唱部が好きなんだ。


 倉名くらな栄太えいた。歌は向いてなかった、恋も報われなかった、それでも愚直に努力を重ねてきたあなたは。こんな人になりたい、この人が信じてくれたから大丈夫、そう支えてくれる存在だった。少しの接点しかないのにずっと気にかけてくれたことも、心の一番脆い部分を預けてくれたことも、他の誰とも違う特別な絆の証だった。心配した甲斐があった、そう思ってもらえますように。


 

 鷹林たかばやし陽子ようこ。呆れるほどの素直さも、胸のすく爽快さも、この場所が楽しいというシンプルなモチベーションの起点であり続けていた。あの日の賑わいも、あのときの楽しさも、中心はあなただった。コンプレックスも葛藤も吹き飛ばす、熱く軽やかな声と躍動は、今だって脳裏でエールを送ってくれているんだ。


 中村なかむら直也なおや。あるいは、指導役が向いている人ではなかったのかもしれない。それでも一年間、向き合って教えてくれた一つ一つが、こうして歌う僕の基礎になっている。辛抱強く、ときにがさつに、それでもずっと優しく導いてくれたあなたが、一番近い先輩であってくれて良かった。成長の証、届けきろう。


 加藤かとう由那ゆな。共に過ごした日は少ないけど、合唱部と出会ってどれだけ変わったかは僕にも分かる。友情、努力、青春、かつて諦めたもの全部を取り戻したことも、その先で伸びやかに描いた歌も色彩も、合唱部の強さの証だった。その美しい強さを、僕らにも確かめてくれますように。


 真田さなだ恵一けいいち。生まれたときから手札が違う、そう思いたくなるくらい何もかもが優れていた、隣に立つのが怖かった。それでも、あなたの努力の出発になっていた感情、大切な人にふさわしい自分でありたいという渇望なら、僕も少しは味わってきたんだ。あなたにはなれなかったけど、あなたと響き合う僕らにはなれた、そうでしょう?


 紅葉もみじ奏恵かなえ。過去の何もかもが必要な過程だったとか、そんな簡単に言える人生じゃなかったのは知っているけれど。その命で生きていくことを疑わないくらい、鮮やかな世界であってほしい、愛しい世界であってほしい。邪魔な仲間だっただろう僕も、あなたのおかげでこの和音の一部になれたことを、今は誇らせてほしい。



 入り乱れる四声の激しさが唐突に止み、静寂を経てからソプラノとバスでの掛け合いへ。


 福坂ふくさかしょう。出来の悪い先輩は、君を大いに困らせたことだと思う。嫌われも疎まれもした、それも受け容れる。それでも、僕が君に学び続けたように、君が僕との時間で何かを得てくれたなら、それは僕にとっても宝になるから。いま君と重ねる僕の声が、君とつくる僕らのパートが、自分でも意外なくらい美しく響いているんだ。


 うるし沙由さゆ。そこにいるだけで誰しもに愛されてきた姿も、今の自分に甘えず追求を続ける姿勢も、ずっと合唱部のエネルギーの源だった。今はらしくないリーダーシップだって、すぐに君らしいリーダー像になるから。澄んだ笑顔で胸を張って、次の先頭を歩いてね。


 

 月野つきの陽向ひなた

 君の立場になれたなら、そんな仮想がずっと心に根付いていた、今も消えてはいないけれど。

 幸せも痛みも、努力も幸運も、君の何もかもを背負えるだなんて言えない。他の何にも優る眩い一部も、他人には分かれない痛ましい一部も、全部ひっくるめて。君は君を、僕は僕を、怨みも羨みもせずに別々の道をずっと生きていくんだ――別々、だけれど、

 君が詩葉と巡り会えたのと同じくらい、僕の前に君が現われたことは幸運だと思う。いつか、強がりもなくそう言えるから。迷うことも揺らぐこともせず、彼女を守り抜いて、愛し抜いてほしい。


 ひいらぎ詩葉うたは

 こんなに心を彩る出逢いも、こんなに心を弾ませる共演も、こんなに心を締め付ける別離も、きっと二度と来ない。叶わないことを受け容れて、道を違える瞬間が目前に迫って、改めてその大きさを思い知る。


 この詞を手がけた文池さんも、HumaNoiseのきっかけとなったジェームズの親友も、もうこの空の下では会えない。こんなに大切なみんな、合唱部員、海野先生と松垣先生、報道編集委員、信野大の先輩たち、演劇部、ずっと育ててくれた家族だって。いつか会えなくなる。


 そんな当たり前なんて、昔は当たり前に認めていたはずなのに。今になって、またね、が遠ざかることがこんなに怖い。これだけ温かく愛しい瞬間の向こう、待ち受けているであろう世界の残酷に、ずっと心は怯えている、けれど。


 いま僕らが歌うように。かつて込められた想いと僕らの青春を重ねてみんなで響かせているように。愛も希望も祈りも情熱もときめきも絆も、誰かに残るから。出会った人に、送り出した表現に、命の断片は宿るから。


「その和音が、何年経っても希望になりますように。世界の悲しみをかき消すノイズになりますように」――つむぎのエールの通りに。ぶつかり合った不揃いな魂たちは、世界で一番美しい和音になる。


 もう戻れはしない過去じゃない。

 失うかもしれない未来じゃない。


 僕と君が響き合う今この場所が全てだ――最後の一瞬まで、この虹を響かせよう。


 腹から喉から頭まで。全身と全霊が、二年半に導かれるように、十七年に導かれるように、迷いなく伸びやかに歌っている。右側から聞こえるハーモニーが、先生の指揮越しに見える客席が、自分自身の響きが、鮮明に心に刻まれていく。


 旅が終わる最後のきらめきが、心の奥底に刻まれていく。

 旅立ちに怯える背中が、あたたかな祝福で包まれていく。

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