バレンタインの今までの黒歴史が語られる。居酒屋で新しい恋がはじまるか?続きがよみたいお話です。
「バレンタインデー」という単語を含んだタイトルを見て、胸がキュンキュンするような物語が始まると思っていました。いざひも解いてみると、胸にグサグサきました。語り手である高木くんにとって、バレンタインデーは、まさに「涙」しかない(笑)。ですが、安心してください。最後まで読み進めていけば、きっとニヤニヤできます。少なくとも、私はそうでした。
主人公、高木の独白調に進行する物語なんですが、こう、モテない男の悲哀がどういうわけか笑ってしまう。テンポ感がよくチョコチョコと笑いを挟みつつ(バレンタインだけに!)パパッと読みきれて、読んだ後にちょこっとホワンとする感じも良いです。面白かったです。
話を聞きながら笑いが止まらなかった自分は相当性格が悪いのだと思いますが、終わりよければすべてよし、ということで、盛大に爆発してもらえればと思います(笑)
なんというか、回避不可能なことも人間有るけど、子供時代って思うことが上手く出来なかったなと思い出されます
高木くんの黒歴史がどうしてブーメランみたいに自分に向かってくるんだろう?村上さんが聞き上手だからかな?いや、自分には幼馴染の女の子などいませんでしたけれど