第5話早く戻ってよ!

となりということもあって、少し気になり横を見てみたがまだ顔は泣きそうなままだった

何を話したいんだ

やっぱり、行ったほうがいいのか


教室を出るときに玲奈に少し話しかけられた



「絶対に来てね」


そして、玲奈は俺の横を通り足早に教室を出て行った



「いくしかねぇーか」


駅前のカフェに着いたのはそれから20分後くらい

まだ、玲奈の姿はない

帰るのは何時になるかわからんけどとりあえず五時電車には間に合わせたい

今は十五時五十分

話せるとしたら一時間くらい

いや、でも本当に話の内容が見当つかない

それと、どうゆうことだ?

俺とは何日も前から会っていた?

何言ってんだ本当に


顔を上げてみて見ると

前から駆け足で玲奈が走ってきた



「ごめん、掃除あって、、ごめんね、私が誘ったのに待たせて、とりあえず中に入ろう?」


言われるがまま店内に入っていく

玲奈が勝手にコーヒー二つを頼んで奥の席へ入っていく

席に着くと同時に玲奈から話し始めた



「目を瞑ってみて」


「え?」


困惑する亮太を無視するように玲奈が続ける


「いいから、瞑ってみて」


「わ、わかった」


目を瞑る

そして、音が全く聞こえなくなった


「で?この後どうすればいいの?」


玲奈からの返事はない


「おーい聞いてますかー?」


玲奈からの返事はいまだない


そして


目を開く


「おい、なんで無、、」


「よかった,これで確信が持てた」


遮るように話されて少しむず痒い顔になった


こんこんとノックが二回され店員が入ってきた


コーヒーを一つ二つと置いていく


「お客様」


「あ、はい」


店員と顔を合わせる

すると、自然的に目と目が合う


1

2

3

4

5

6

7

8

9


10


「あぁぁああ!!!うぐぁああぁ」


突然両目が痛み出した

朝の倍、いや

人生で一番痛い痛みが目に直接感じた


「亮太どうしたの!?!?」


「あああ、ぁあ”あ””」


痛すぎて喋ることもできない


「大丈夫ですか!?」


店員らしき人からも声をかけられた


目に手を覆いかぶせながら顔を上げる玲奈が激しく机をたたきつけた


「また、何で、何で、誰が誰が!!」


「い、だい、玲奈助けて」


亮太は声を振り絞った


「ごめんね、痛いよね、私のせいで」


前から走ってくる音が聞こえた

それと、同時に

腹部にまた激しい痛みを感じる


もう、声も出せない


「あいつ、顔は覚えた、もどろう」


玲奈はそうつぶやく


ゆっくりと穏やかな玲奈の声が焦りにかわっていった


「なんで!?何で!!戻れない」


「れ、ぃ、な」


「私のせいでこんなになって本当にやだ、、もう誰か助けて」


玲奈の涙が顔に当たる

母親以外に抱きしめられたのって初めてかもしれない

それに、俺たちまだ会って数時間だぜ?

なん、で、こ、んなこ、とに、、、、、、

意識が落ちていく

死ぬのか俺



「はやく戻ってよ!」


玲奈の激しい声で意識がほんの少し戻る

そして、体の浮く感覚が押し寄せる


体が浮いているのか?


いつの間にか痛みもすべて消えていた

そして、目を開いてみる

周りを見てみて、すぐに飛び起きた



「何で!?さっきまで何でだよ!!!」



目を覚ましたのは自宅のベットの上だった


急いでスマホの時計を見てみた


「かわってない、、、?」


日にちは変わらず時間は9時50分だった

もう少しで二時間目が始まる時間

確か俺は遅刻で三時間目に行って

電車であいつに会った


電車の時間まであと15分だった


「やば、」


玲奈は絶対に何か知っている

聞かないとだめだ

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Human pupil abilities @maamudayo222

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