第4話なんで知ってんの?
こいつ、、、、嘘をつくにも適当すぎるだろう
何か他になかったのか、、
いや、だめだ、俺でも思いつかねえわ
なんか、おこるのもめんどくせぇな
「あーそうか、ありがとな」
俺は嫌みたっぷりに言い返した
「どういたしまして」
そんなクールさ満載で返してきた
さっきからキャラ変わりすぎだなこの女
そして、今回この一件で分かったことが一つある
俺とこいつは絶対に合わない
これだけは確信した
「それと、ごめんなさい」
!?だから、まじで、キャラ変わりすぎだろ、、、
時は過ぎ六時間目移動教室の家庭科の存在を忘れ一人教室に家庭科の教科書を取りに来ていた
トイレをしていたのでもう授業が始まって五分が過ぎていた
突然右ポケットに入っていたスマホがバイブを始めた
何かの通知だろう、、
放置していたがバイブがずっとなっている
教科書を机に置いて
スマホを開き、画面を見てみると
知らない番号からだった
でも、何かあったのかもしれないと思いすぐに電話に出た
「はい」
「あ、亮太、授業始まってるから、早く来いって、、」
「ん?え?誰?」
「え?誰って、あ!」
電話が切られてしまった
でも、今思い返してみれば電話かけてきたやつって、、
絶対あの女だよなぁ
俺は『あの女』の席をにらみつけ
教室を出た
大体なんで、あいつが俺の電話番号知ってるんだよ!
あいつとは話したことないぞ!
クラスも違うし
大体話したのも朝しかないし
あ!あいつ、俺の名前も知ってたよな!!
なんでだよ、俺はあの女の名前しらねぇのに!!
不機嫌度Maxで家庭科室のドアを開ける
「すみません、遅れましたー」
「あんた!何分遅れてると思ってんの!!席に早く着きなさい!、はぁ最近の若い子は!謝りもしないのか!」
あー家庭科のおばさんうざ
大体最初に謝ったじゃん
そのまま無言で後ろのほうの空いている席に着く
家庭科の先生にはまだ、睨まれているが
気にしない、気にしたら負けだと思ってる
横を見てみるとあの女がいた
まただ、こいつ影薄いのか、、?
プリントの名前には
高橋 玲奈
と、書いてある
玲奈って名前か
ここはひとつ覚えておこうか
授業は半分受けてそれ以外は寝ていた
「起立 礼」
「「ありがとうございました」」
伸びをしながら、教室を出ていく
帰ったら寝ようかな
くらくら、前へ歩いていく
眠いとくらくらなるんだよなー
廊下の端に手を置き目を瞑った
一瞬だった
また、廊下のざわめきが消えて
静寂が訪れる
それに、驚き目を開く
だが、目を開き周りを見渡して見てみると
あるのはいつもと同じの雰囲気、音だった
何が何だかわからない
少し熱でもあるのだろうか
それでも、顔に火照りは全く感じない
そして、玲奈が前からこちらへ歩いてきた
「大丈夫?」
「大丈夫だよ、一応」
「てか、お前俺の電話番号とか名前、何で知ってんの?」
焦ってるのが丸見えで少し笑いそうになったが、ここは笑ったらなめられるという意識で顔を固める
「え?あ、あの!ほら!クラス一緒だし名前は普通に覚えているでしょ?」
「電話番号は?」
「電話番号はあのー見えたっていうか見えちゃった、ていうか、、、、」
「俺今日自分の電話番号見てないんだけど」
玲奈は「うーん」「それはー」と、唸り始めた
「なんか、もう、いいかな、話してみる」
「は?何言ってんの?」
「学校が終わったら駅前のカフェの前にいて!少しhなしたいことあるんだよね」
話したいことって、、、、
まだ、会って一日もたってないし話すことなんてないだろ
「そんな、話したいことなんてある?君と会ってからまだ一日もたってない気がするけど」
すると、玲奈は表情を激しく変え
また、泣き出しそうな顔になった
「私は!!私は!亮太と会ってからもう何日もたってるの!」
そのまま玲奈は教室に走り去ってしまった
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