第3話 間違い

いや。わからない

もしかしたらあの女じゃないかもしれない



電車の内に入った時をよく思い出してみた

あいつは、いたか?

いや、、、、、いなかった

最初俺は全部見渡していたはずだ

その時、あの女がいた席は



誰もいなかっただろ



もしかしたら、俺の乗ったすぐ後に来たのかもしれない

、、、、

それも、考えられないな

あの後すぐに電車のドアが閉まったはずだ

わからない


でも学校に行けばわかるかもしれない

どこから来るかわからない期待を胸に

学校までの道のりを歩く


角を曲がり学校が見えてくる

少し小走り気味に向かう


学校のドアの前には女がいた

イヤホンを耳にしている

ただ、俺はそれを見ているだけにしておいた

あいつが誰かもわからない

まずはそこら辺を調べて、言い立ててやろう


心に闘志を燃やし教室に着席をする

新学期がスタートし新しいクラスメイトが目の前に広がっている

名前のしってるやつは2,3人くらいか

周りを見渡すと

横に

また

あの女がいる


こいつ!!!!

同じクラスかよ、気まづいじゃねーか、、、

俺が隣をずっと見ていると

女が隣を見てきた

すかさず俺は黒板のほうへ目を向けるが女のほうはお構いなしにこちらを見いる

まだみている

少しに気になってきた

ちらっと横を見てみる、でも一瞬で前を向いた

もう、妹の泣き顔をよく見るからわかるが

隣の女は俺のほうを向いて泣いていた



俺なんかしたか、やばいかもしれない

このままじゃ、、誤ったほうがいいのか

いや、まて、俺なんかした方!?

して、、、ないよ。あ!!

まって、朝のアレ!?

でも、その時は気が強そうだったし、、、あーーーーわかんねぇ!!

目を閉じて考えてみることにした

そして、その上には手を覆いかぶせた


一瞬だった、周りの声が消えた

先生が来たのかと思い、瞬時に顔を上げるが

まだみんな大声で話していた

ん?今の一瞬でもしかして俺寝た??

さすが、だな

考え事して寝るとかあんまねぇなー

突然女の席から焦ったような声が聞こえる



「顔を伏せて!」



俺の頭を上から押さえつけられた

ドン!

音と同時に俺は机に頭をぶつけた

何が起こったがよくわからないが

女が俺に暴力をしたのは間違いない

頭の上に置いてある手を払い



「何すんだ行きなり!!」

「いや、ち、ちがうの、ただ、」


女は朝見た時と全然性格が違った

だが、それも一瞬


「む、虫が飛んでたから!!危ないと思って!」



何言ってんだこいつ??



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