第2話 あんた、だれ?

ピピピピピピっ 

一定のリズムを奏でながらスマートフォンが鳴る

昨日は遅くまで起きていたからもう少し寝ていたい

もう、、、すこ、、しだけ、、、

眠りに落ちていく




目の前で小さな体をした少女が上を向きながら泣いている

でも、音は聞こえない

少女が泣いているそれしか見えない



パッと目を覚ました

心臓の鼓動が早くなっているのに気づく

ドキドキスマホをみる

アラームが鳴ってから30分経っている



「また、遅刻か」



もう何時に行っても変わらない

ゆっくり準備をはじめる

今行ったら三時間目には間に合うかな

いつもの道のりを歩いていく



雪があるせいか周りの音はあまり聞こえない

静かなところを数分歩くと駅が見えてきた

丁度電車が目の前に来ていたところだった、危うくおいて行かれるところだった

電車は平日のこの時間ともあり人は二人程度

ドア近くの椅子に腰を下ろす



すると、目の前には黒髪ロングの顔が整った女の子が座っていた

いたのか、このままだと目が合って気まずいよな

そして、亮太は女の子から眼をそらすように女の子がギリギリ視界にはいっる位置を見ていた



それでも少しは気になる女の子は目を閉じていた

寝てるのか?

その瞬間亮太は女の子を見続けた

制服的に高校は同じのようだった

こんな子でも学校遅刻するのか

そして、最後に顔をみた

凄い、可愛い



女の子は勢いよく目を開けた

亮太は女の子の眼を見たと同時に激しい目の痛みに襲われた

目が焼ける 刺されている

下を向き片手で両目を抑えていた

涙が止まらなくって来た

突然隣でとてもやさしい声が聞こえた



「ごめんね、痛いよねでも、もうこれしか方法がないの、本当にごめんね」



まだ痛む 痛い痛い痛い

何やったんだこの女ふざけんな



「おい、お前、、何やった、、」



横目で話しかけられた女の方を見たがそこには誰もいなかった


ここは、電車だ外には出られないまだどこかに



「 終点 東室蘭です 忘れ物をしないようご注意ください」



目の痛みは瞬時に消えた



すぐに電車を出て女のことを探したがd子にもいない

だが、学校に行けば

走って改札を出ると

いた



女がいた

静かな目でこちらを見ていた

そして、ゆっくり近づいていく



「おい、電車の中で俺に何かしただろ」

「あんた、だれ?」

「っつ!?」



こいつは何言ってやがる



「お前さっき....」

「悪いんですが!急いでますんで」



そのまま女は学校のほうへ歩いて行った

「なんだよ、あいつ知らないふりしてんのか」

それにしても、あれは演技だと思えない

でも、あいつ目の色黒だったか?

あいつ、電車で見たとき青かったよな、、、

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