第27話 潜入
蒼時と神無はヘリポート近くの裏路地に居た
そしてそこでヘリを盗む為の作戦会議が開かれた
「ねぇねぇ、素朴な疑問なんだけど普通に時間止めて乗り込めば良いんじゃない?」
蒼時は頷きながら
「時間を止めて乗る所までは行けるが時間を進めないとエンジンも掛かんないし飛ぶ事も出来ないんだよ。それにもし強引に時間を止めヘリに乗って時間を進めるだろ、すると直ぐに撃ち落とされるさすがにヘリとかの時間を戻して直したとしてもエンジンとかが止まって素人の俺達じゃ慌てるだけなんだよ」
神無は大きな動作で腕を組み
「な、成程!分かったよ!」
蒼時が半目を開きながら
「どれ位?」
神無が目を合わせずに
「は、半分くらいかな、い、いや3分の1かな?」
蒼時はため息を吐き
「まぁその方法は無理って事を知っといてくれ」
神無が敬礼して
「了解です!」
蒼時が再起不能に成った
「了解は目上の人に使うと失礼だから敬礼しながら使うとおかしいぞ」
この潜入の先が思いやられた
そして作戦が決行された
裏路地から出て近くに居た女性の風紀委員に蒼時が声をかけた
「あの、すいませんトイレが詰まってるんですけど・・・」
風紀委員は外出禁止令が出ている為驚き声を潜め
「今外には出てはいけないんですよ、分かってます?」
相手の口調が予想より弱く少々拍子抜けしながら
「すいません僕の寮今点検中なので外で用を足すしか無かったんです。漏れそうなのでお願いできますか?」
風紀委員は腕を組み
「トイレの詰まりを直すのですか・・・まぁ確かに今の状態じゃ業者は呼べませんからね。仕方ないでしょう・・・」
そういって近くの公園に移動した
蒼時は人差し指でトイレの方を指し
「あっ!あそこです」
それを聞いた風紀委員は唇に指を当てて
「大きな声を出すのはダメです、さっき今来てる中国軍の最高戦力の意識が目覚めなくてピリピリしてるので危険なんですよ」
(あの二人一瞬で倒したけど強かったんだ・・・神無が居たから早く倒して正解か。それに12時間後には能力を解ける様にしてるから心配はいらないな)
蒼時は柔らかい笑顔で
「そうですか、お姉さんが居て助かります」
風紀委員は顔を赤らめて
「お、お姉さんだって。まだ中三よ。やめてよ」
「そうですか、では先輩ですね」
即座に反応して
「いきなり部活チックに成ったわね、お姉さんで良いよ」
蒼時はその反応に一瞬ビビりながら
「・・・そうですか、ではお姉さんトイレの詰まりを直してください」
「お姉さんに任せなさい!」
「お、大きな声はダメですよ」
風紀委員が起こられる番だった
トイレに近づき男子トイレ入るの初めてなんだよねとか言っていた風紀委員の頭を触り
「な何?どうしたの?」
「ありがとうございます」
そして時間が止められた
「神無!出て来て良いぞ」
不満を顔で表しながら神無が出て来た
「フンだ!お姉さんとか言っちゃって!良いよ良いよ私だってお姉さんに成るんだから!」
蒼時は諦めた顔に成りながら
「年齢が同じだから物理的に不可能だろ」
神無がその言葉を聞き顔を絶望に変えると蒼時が急かした
「取り合えずこの人運ぶぞ、地面じゃ可哀そうだ」
駆けて近寄り
「わ、分かった」
蒼時が腕を持ち神無が足を持ち女子トイレに運んだ
風紀委員を個室にに運び終えると
「脱がすから手伝ってくれ」
神無が顔を赤面させ
「あああああ、蒼時くんもやるの?」
「神無一人じゃ出来ないだろ?」
「そうだけど・・・いや!私一人で出来る!!」
蒼時が最近多い溜息を吐き
「5分だぞ・・・」
そして5分後
「無理でした・・・」
中一女子が成人女性の服を脱がすのは大変なのだ。寝たきりのおばあちゃんの着替えをさせるような物だと想像すると簡単だ
「だから言ったろ、取り合えず変われ」
そういって蒼時は風紀委員の服を触り
「おおおぉぉぉぉ」
服の時間を加速させボロボロにして服を破き破いた服の時間を戻す単純作業で終わった
「セクハラはしないんだね!」
「そんな事した事無いんだが・・・」
蒼時の心が軽く傷だらけになり
「神無一応聞くけどブラは要らないよな?」
神無が怒り大きく腕を組むと
「ななななな、何でそんな事聞くの??!!」
蒼時が疲れたような顔で
「別にセクハラじゃ無いから焦るな、風紀委員の制服は戦闘に特化してるからブラまでぴったりサイズなんだよ。だからだよ」
神無の胸は中一だから仕方ないが平坦だった
「要らないよ!」
「分かった、じゃ採寸はしといたから着替えといて」
そういって蒼時は自分の制服の上着を風紀委員に被せた
そして神無がトイレから出てきたら別行動のスタートだった
「神無、言った通りにしろよ」
「分かってるよ蒼時君は心配性だなぁ」
「うん、神無と居ると明日が死刑執行なのと同じ位心配だよ」
そんな話をして別行動が始まった
神無は風紀委員の制服を着てビルの中を巡回していた
ビルは80階建てその屋上にヘリポートがある
そして今神無はビルの自家発電設備に来ていた
そこで神無は時間付きの爆弾を置いた
「蒼時君、こっちはもう大丈夫だよ」
「了解、次に移るぞ」
言った後学園の一部の電気が無くなった
外に居た風紀委員は通信機器で
「何が起こった?」
「電線が切断されたらしい、犯人はまだ不明」
風紀委員は苦い顔に成り
「分かった」
そして隣のビルで爆発が起きた
駆けつけた先輩風紀委員に問いかけ
「何が起こってるんです?」
首を横に振りながら
「分からない、でも黒神の味方と考えるのが一番有効だ」
「そうですか・・・」
声を張り上げ
「早くいくぞ!」
「で、でもまだ出動命令が出てません」
風紀委員は後輩の頭に手を置き
「相手が黒神の仲間なら強さは計り知れない、一人でも多い方が良いに決まっている」
「分かりました!ではビル内の70階までの風紀委員を動員します」
その一連の動作を神無は聞いて非常階段から登った
(凄いな蒼時君、ホントに怜王君の味方って思わせたり人員をここから省くなんて)
そう考えながら神無は蒼時を待った
蒼時は5分後位に到着
すると神無が少し怒った口調で
「何も爆発させることは無いじゃん!怪我人が出たらどうするの?」
蒼時の口調は簡単だった
「大丈夫だよ、あそこは俺達を襲った中国軍の拠点だから。今人居ないし」
神無は内心ほっとして蒼時の事を再び感心した
「それより計画は大丈夫か?」
「完璧だよ!」
「それが一番心配なんだが、信じるしか無いか」
「ガビーン」
蒼時がドアに手を掛けて
「行くぞ」
と短く言葉を発して時間を止めた
そしてヘリに乗り込み時間を進め
エンジンをかける
その音に気付いた警備員が声を上げ応援を呼ぼうとするが次の瞬間
「電波が繋がらない・・・」
神無の仕掛けた爆弾で辞意化発電も止まりこのビルには電気が無くなった
そしてこのビルの通信機器はネットを介してやりとりする為電気が無ければ意味が無いのだ
そしてそれに気づいた警備員がヘリに発砲しようとするが
「クッ!何も見えない!」
いきなり電気が無くなった為夜目が効かずヘリを認識出来なかったのだ
そして神無と蒼時のヘリ強奪は成功した
時間の奇跡 黒崎 紅葉 @hi-ro-nokagi
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