ゼラの記録
此処に記す
ここ何年かで、リーネリアの歴史は大きく動いた。だから俺が体験したことを、ここに記していこうと思う。
まずは、俺が産まれる前から幼い頃の間に起きた、世界の変動を大まかにまとめて記そうと思う。
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古代遺跡から『リピリータの記録』が発見された。
リピリータ文明は大昔に滅んだ文明だが、世界中の至る所に「記録」として残されている。この時、初めて『リピリータの記録』を発見したために、世界中のニュースになったらしい。
記されていたのは、『
『
もっと楽したいと思うだろう、もっと使いこなしたいと思うだろう。『
珠歴1600年
ある日突然、空に巨大な龍が姿を現した。人々は当然、驚き、戸惑い、混乱したらしいが、それから間もなく、再び『リピリータの記録』が発見される。
『創世神フィルヌア・ドゥルス。世界の均衡を維持する龍。
彼は彼らのために、彼は世界のために。』と記されていた。
現れた龍は創世神。人々は崇べき存在だと確信した。それからも時々姿を現すフィルヌア・ドゥルスに、人々が祈りを捧げるのは習慣となった。
珠歴1648年
全人類が驚愕したあの事件。俺もよーく覚えているよ。
人間は、『
その『ガティル』が崩壊したのだ。
創世神フィルヌア・ドゥルスの手によってーーーー
人々の混乱は、初めてフィルヌア・ドゥルスを見た時の比ではなかった。無理もない、ずっと崇めていた神に裏切られたのだから。
この出来事がきっかけで、『リピリータの記録』に対する信頼が、大きく損なわれる結果を招いてしまった。そして、宗教の分離が起きた。リルドワール教、ハンデット教、ムルティスの3つに人々は分かれた。
ざっとだがこんな感じだ。一見これらの出来事は大事件のように思えるが、こんな物は序の口にすぎなかった。
上記の話の続きは、これから詳しく記していくことにする。
SOUL AND RECORD カルバ @_Carba_00
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