第19話 人間の気持ち
その夜、ぼくは考えた。
お母さんの言葉を。お留守番でご褒美、人間の物も食べられる、でもぼくは犬。本当は人間の物は食べられない。これも、お母さんの言葉。
ぼくは 犬として どうすればいいのだろうか。うまいものは食べたい、でも体には悪い。
本当に どうすればいいのか。
どこの家でも、そうなのかな。
…ぼくを、あんまり悩ませないでほしい。
伊藤家の皆は、ぼくが こんなに悩んでいるのに、気持ち良さそうに眠っている。
「何にも考えていないんだね。」
なんか、ぼくだけ悩むのが バカらしくなった。
よし、ぼくは伊藤家の人たちの言う通りに生きてみよう。
そう考えたら眠くなってきた。
眠ろう。
ぼくダック ゆきひろ @Fumi0825
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ぼくダックの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます